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第12話「約束の未来」と「反響の空洞」

 もしかしたらまだあの夢さえも終わっていなかったのでしょうか? さすがに愛鈴も笑えません。”ある意味でぼくらしいかな。なんだかそんなところは”なんて。


 そしてそんな中で何かを愛鈴の心臓が感じました。


 まるで愛鈴の影を追っていたように。愛鈴そっくりの人物の気配を見たから。


 もしも過去と現在と未来が切り離されたものでないのなら、世界の様相は風車のように回り続け、今でも幸運を祈ってしまうのは不安げにふらついているからで。


「ぼくの未来への航路はどんなものなんだろうってずっと考えていたんだ。でもぼくそのものが難破船だったならーーそんな事を考えてみても無駄だったのかな?」


 生きることはまるで深海の底の迷路でした。光や音もない世界で大切なものを見つけられるのなら、たぶんそれはもう心でしかなくて。いつだって守りたかったものは誰かと交わした約束だけで。純白に輝く翼が港を望める橋の上にはためいて。


「でも冗談はよしたほうがいい。本当にぼくがこの世界に2人もいるなら、この世界はずっと前からぼくのものさ。君が本当にぼくの影なら気付いているように」


『誰よりも遠くて近い存在なんだよ俺たちは。もう物語を終わらせるためのさ』

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