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1話 朝の教室

「…また朝」


祖母から譲り受けたレトロな化粧台の鏡にそっと手を這わせる

カーテンを開けた窓からの柔らかな朝の日差し。

清々しい空気。

しかし私の心は明るくは無かった


鏡に写った自分

セーラー服に身を包み、黒髪ロングにいつものバレッタ


「また今日も頑張って。自分。」

鏡の中の自分へガッツポーズを送り部屋を出た


………


「おはようー」

「おは」


教室は今日も変わらない、いつもの朝


「ありさおはよう!」

いつも後から抱きついてくるのは決まっている


「結愛おーもーいー」

彼女の朝の挨拶はいつもこれだ

毎朝毎朝飽きずに抱きついてくる


「えへへ。だってありさ温かいんだもん」

「もう、しょうがないなぁ。よしよし。」


結愛を膝に座らせて思わず頭を撫でる

こんな無邪気な笑顔を向けられたら怒るなんて出来ないし

本当は生えてない尻尾がぶんぶんしてるように見えるくらい

この子は犬っぽい。


「真央見てみて!いいでしょ!」

頭をなでられてる結愛は前の席の人物に向かって自慢する

そして振り向きざまポニーテールが揺れた


「まったく結愛はいつまでたってもお子ちゃまね

ありさもこのわんこを甘やかしすぎなのよー」

少し呆れ気味に言い私の頭をそっと撫でる


「ちょっとぉ。結愛わんこじゃないし!」

「はいはい、わんこわんこ」

「もーーー」

真央と結愛に挟まれて過ごすのは私の幸せだ


そう、この時間は幸せなのだ


……


そしてその後学校が終わり部活の時間

[軽音部]その看板の前で足が止まってしまう


ここは…地獄だ。



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