表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
寺の坊主の召喚魔術  作者: Suzurann
第一章 仏教魔術
4/19

第一期--No.4 煩悩の村

僕は、2匹の召喚魔獣を手に入れ争いが起こっているという村へ向かった。


村に入ると、僕は驚くべきものを目にした。

そこには、頭から大量の血を流し倒れている人が12、3人。


僕は言葉を失った。

ただ、その者たちに、手を合わせることしか出来なかった。



「おう、まだ生き残りがいたか。」

目の前には血塗られた日本刀を手にした男が立っていた。

1人だけではない。

気がつくと回りを5人に囲まれていた。


「待ってくれ、僕は争いをしに来たわけじゃない。」

「知ったことか。今は戦争だ。

強い者だけが、生き残り、権力を手にする。」


「それは違う!

そんなことをして手にした権力はすぐに失われる。

不の連鎖を生み出すだけだ。」


「うるさい!

俺も仲間を殺された。黙っているわけにはいかない!」


「人間は哀れなものだ。

原因と結果しか見えていない。

種を蒔けば、花が咲くと思い込んでいる。

花開くまでに様々な条件があることを知らない。」


「少し黙れ!!」


5人の内の1人が刀を振り上げ、襲いかかってきた。


―――「やはり危険過ぎます。召喚魔術を使って下さい。」

最初に会った黒衣の僧侶の声が聞こえた。


「仕方ない。」

僕も命の危機を感じ、召喚魔術を唱えた。



―――「南無阿弥陀仏!!」―――



すると、数珠じゅずが光り、目の前に鋭い牙と爪を持った魔獣が現れた。


「なんだよこれ?!」


その魔獣が腕を一振りすると、5人の男から黒く冷たいものが抜けていくのが見えた。

そして、男たちは意識を失いその場に倒れ込んだ。


「危ない所だった。

しかし、あの男たちはどうなるのだ?」


「じきに目を覚ますでしょう。

それより私がもう限界です。煩悩を喰らうのは5人から6人が限界のようです。」


「5人か・・・

ありがとう、あとは任せてくれ。」


「頼みました・・・」

魔獣は光りの粒となっていった。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ