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寺の坊主の召喚魔術  作者: Suzurann
第一章 仏教魔術
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第一期--No.1 隠された魔術書

「浄土宗」「日蓮宗」「禅宗」そして、「浄土真宗」など

大きく「仏教」といっても、種類は様々だ。


「南無妙法蓮華経」の召喚魔術を得意とする日蓮宗。

座禅を組むことで、召喚魔獣を召喚する禅宗。

「南無阿弥陀仏」の召喚魔術を得意とする浄土宗。

浄土宗を開いた法然ほうねんの弟子であった親鸞しんらんはさらに強力な召喚魔術をつきつめて、浄土真宗を開いた。


この浄土真宗は現在では1番信仰者が多いとされている。



僕の名は 佐々さざなみ 圭秀けいしゅう

僕は、浄土真宗の寺院の一人息子だった。


今は高校二年生。

得度式を受けてからは、住職 (寺の最高の地位) である父とともに朝夕と仏壇を拝んでいた。

得度式・・・

今思えば懐かしかった。


僕が小学6年生のころ―――



「そろそろお前も得度式を受けなければならんぞ。」

「父さん、得度式ってなに?」

「お前は得度式も知ないのか。

得度式は簡単に言えば、お坊さんになる資格をとる式だ。」

「僕も資格をとりたいです。どうすればいいのですか?」

「得度式では、講習を受けたあと、お髪剃りをすればいい。」

「髪の毛を剃るのですか?」

「ああ。もともとスポーツ刈りのお前は大した変わらんだろう。」

「そうですが、ツルツルで学校に行くのはちょっと・・・」

「安心しろ。得度式は夏休みに行われる。」

「わかりました。」


こうして小6の夏、僕は得度式を受け、寺の副住職という地位についた。


あれから5年。

僕は寺にあった書物をすべて読み、仏教の道を極めていった。

しかし、高校二年生になったある日、

今日も、寺の書物を読み、学んでいた・・・


「なんだろう、この本は?」

本棚の上に、埃をかぶった一冊の分厚い本があった。

「はて、こんな本がこの寺にあっただろうか?

この本は見たことがないぞ。」

僕は埃を払い、表紙を見た。


仏教魔術経典ぶっきょうまじゅつきょうてん


僕は恐る恐る表紙をめくった。


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