王侯貴族モドキの生活に、満足しているのかいないのか
此のところ、我が家のお猫様「ビジン」と「カワユイ」は炬燵に引きこもっております。
ご飯、トイレ、撫でろと要求する時以外は、基本的におコタの中。炬燵布団を捲って見せつけるように猫じゃらしでじゃらしても、紐を振り振りしても、ボールを転がしても、おコタの四つ足より先に出て来てくれません。少しは運動しなはれや!
……とか思っていたら、おコタの中が騒がしくなり、お二方が飛び出してきました。そして、それぞれ私に飛び蹴りをかまし、走り去っていきました……あ、実際は走り回る程の広さの部屋ではないので、部屋を一周して戻ってきたのですけど。
自発的にプロレスをして運動不足解消を図るとは、やはり猫様は賢いのですね。何故私に飛び蹴りをかましたのかは謎ですが。
寒いと暖かい所から動く気がなくなるのは、猫も人も一緒です。分かります。私だっておコタから出たくないですから。けど、ご飯の時くらいはちゃんと顔を見せてくれても良くない⁉
最初の方で、ご飯の時は炬燵から出て来るみたいに書きましたが、実際は、ご飯時におコタから飛び出してくるのは「カワユイ」のみで、「ビジン」は四回に一回くらいしか出てきません。仕方ないので、ご飯をおコタに差し入れる羽目に……。食べこぼしが無いように見張るの、大変なのです。けど、無理矢理引っ張り出すと拗ねてご飯食べないし、炬燵布団を全方位捲り上げると寒さからやっぱり食べないし、それでなくとも今のドライフードに飽きたのか普通に食べ渋るし。
暖房で部屋を温めても、全幅の信頼を寄せてる炬燵から出てこようとしないのです。もう、どこの王侯貴族やねん! その内に、「このカリカリを毒見しろ」とか言い出しそう。
これって結局、私が甘やかすからなんでしょうけど、どうしても甘くなってしまうのです。
お二方との出会いは、出会った年こそ違えど、どちらも寒い時期のことでした。お二方それぞれに、お迎えするにあたって誓ったのです。「寒さ、飢えは何とかいたします。一生お仕えします。どうか、うちの子になってください」、と。
賢い「ビジン」は、多分あの時の私の誓いを覚えているのでしょう。「カワユイ」はそんな事、すっかり忘れているかもしれませんが……そんな訳で、小さな身体が大きく、立派になり、どんどん油断していき贅沢を覚えるのは、下僕冥利に尽きるというもの。これからも甘やかし続け、似非王侯貴族生活を堪能していただかねば……。
あの時の誓いを、冬になるたびに思い出すのです。
……だからね、せめておコタ飯は止めてくださいね? 出来れば飛び蹴りかますのも勘弁してくださいね??




