表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
206/210

決して面食いではないけれど

 一昔前のことですが、「イケメン過ぎるゴリラ」が話題になったことがありました。「過ぎる」ってどういうことよ、というのはさて置き、本当にイケメンですよね、えーと……シャバーニ氏(名前が思い出せず、慌てて調べました)。


 ちょっと思うのですが、人間と人間以外の容姿への感覚って、どこまで近いのでしょう?

 例えば、哺乳類と鳥類の赤ん坊は「ベビースキーマ」と呼ばれる形態をしています。大きな頭、顔の中心から見てやや下に開いている黒目勝ちの丸い目、小さな鼻と口、柔らかそうな体表など、可愛い要素がてんこ盛りになっています。これは、幼いうちは大人に育ててもらう必要のある生き物が、大人に庇護欲を起こさせる為なのではないかと言われています。鳥類・哺乳類は本能的に「目が大きくて、鼻と口が小ぢんまりしていて、丸みを帯びた顔」を護りたい、可愛いと思うのです。それはつまり、こういった特徴を持った相手はまだ幼体であり、繁殖相手=恋愛相手に選ばないと言うことでもあるのです。

 でも、人間ってその限りでもないですよね。目が大きくて鼻と口が小さくて丸みを帯びた顔って、性別年齢関係なくモテ要素の一形態だと思うのです。私も、そう言う顔立ちの方を見掛けると年齢問わず「なんて可愛いんだ」って、ちょっと羨ましく思います。勿論、そう言う容姿の方だからと言ってどうこうなりたいとは思いませんが、この「可愛さに感動」って感覚が我ながら不思議で……何故なんでしょう……庇護欲がバグっちゃってるんでしょうか??


 で、ちょっと思い出したのですが、以前、ボランティアで猫の保護をされてらっしゃる方のお宅にお邪魔したことがあしまして、そこの保護っ子に「兎に角、猫と人が嫌い。好きなのは美形の人間だけ」という猫様が居られたのです。

 その猫様は、ボランティア仲間が手伝いに来てくれたり、譲渡希望の方がやってきた際、懐く場合と塩対応の差が激しいそうで、何故かと思ってよく観察してみたら、あくまで人間感覚でですが「美女・美男子」と思える相手には出会いがしらから懐いていたそうです。そんな面食いなこと、ある⁉

 そのボランティアさんも美人なせいか、その猫様は大変懐いておりました。ご本人は「これは私が必死にお世話してるからよ」と胸を張って笑ってらっしゃいました。勿論、そのお世話の素晴らしさに一点の曇りもありません。その証拠に、他の猫様も彼女を慕っています。ただ貴女……やっぱりどう見ても美女なんよね……。

 その猫様は私を一瞥し……いいのですよ、私のことは気にしないで!


 と、いうことはです。少なくとも一部の猫は相手の容姿を気にする、という事ではないでしょうか。それがどういう感情に因るものかは、本猫に聞かなければ分かりません。ただ、確実に容姿の違いに感情を動かされているのです。善悪ではなく、あくまで好みの問題なのでしょうけれど……。はあ、取り敢えず、我が家の猫様が面食いじゃなくてよかったです。


 見た目だけで相手を推し量るのは、勿体無いことだと思います。頭のキレの良さや優しい心は、容姿にあらわれるものでもありません。ただ、「人間、見た目じゃないから!」を、自分磨きをサボっている言い訳にしてはアカンかもしれない、と、己にちょっと危機感を持ったというか……それ以前に、危機感を持つべきは容姿だけでもないのですけど……ふふ……あれ、涙が……。


 無理せず、出来る範囲で頑張ろう……そうすればあの猫様だって、きっと……!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ