ゆで卵
何と言うか、色々と疲れているのです。
……のっけから失礼いたしました。勿論、嘘ではないのですが、深刻ではない、ただの甘えでございます。例えば、マグカップに少し茶渋が付いてしまって、漂白する程でもないので、取り敢えずこすり落としてみている……そんな時に口からこぼれる「ちょっと疲れたな……」程度の疲れです。
今書いているものに少し疲れた、そんな感じなのであります。で、そういう時はどうしたらいいかと思いまして。
「せや。いつも以上にどうでもいいことを書いてみたら、気分が変わるのでは!」
そんな思い付きでこちらを書いておりますから、当然ノープラン、何もネタがございません。ですので、その場その場のわが身に起きたことや、思い出したこと……まあ大抵はしょんぼりなことでも書いて、お読み下さった方に生温い笑いでも浮かべていただければと、そういう次第なのです。まさに「書き捨て、御免!」なエッセイもどき、いつ終わるとも知れない上に不定期更新ではございますが、もしよろしければお付き合いいただければ幸いです。
さて、本日のしょんぼりは「ゆで卵」です。
私、ゆで卵は断然半熟派なのです。冷蔵庫から取り出したばかりの卵を七分~七分半茹でる。この辺りの固さ(いえ、寧ろ柔らかさでしょうか)が好きなのです。程よく固まった白身と、まろりと蕩ける黄金色の黄身のコントラストは、芸術的ですらあります。
そんな自分的に最高のゆで加減だろう卵で、晩酌用の味玉を仕込んだのが昨夜のことです。先程、うきうきと冷蔵庫から取り出したそれは、醤油と昆布でいい色に仕上がっていました。枝豆、味玉、ちょっとジャンクにマカロニサラダなんかも拵え、日本酒を冷やで用意しました。楽しい晩酌タイムの始まりです!
――五分後。私は床に身体を投げ出していました。味玉が……思ったよりも固ゆでだったのです……美味しいけれど、これじゃない感がえぐい。一体なぜこんなことに……。
で、昨夜のことを思い出すことにしました。湧いたお湯に卵を放り込み、タイマーをセット。確か七分十秒でセットした筈……タイマーの残り時間が三分を切った頃、ボウルに冷水を用意。それから、ええと、確かタイマーが鳴る直前に鼻血を吹くかと思う程のくしゃみを連発、鼻をかんでいる間にタイマーが鳴り……
それだー!
どうやら鼻をかんでいる間に、いつもより玉子に火が通ってしまったようなのです。本当に僅かな時間だったのに……今、卵はお高いし、絶対に失敗したくなかったのにぃ!
鼻炎持ちは卵を茹でるのも儘ならない、そんな話でございました……。




