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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

夏のホラー短編集

『推しカプの推しぬいに金木犀と紅茶の香水を吹きかけたら魂宿っちゃったお話』

 あの日ーー。私は、推しカプの推しぬいに。

 ーー金木犀と紅茶の香水を吹きかけたーー


 前回ホラーの私小説を投稿したところ。

 『私小説とエッセイは書き分けた方が良い

 と思うのです』とのお声を頂いたので、

 エッセイ形式?にてお届け致します。

 ド腐れヲタNG!!BL(ボーイズラブ)の話NG!!

 の御方は回れ右にて項に御気をつけて御帰り下さいませ。

 ※このホラーエッセイは、何でも許せる。

 心が仏のように広い御方向けのお話で御座います。

 ド腐れヲタ?余裕♡BL(ボーイズラブ)?バッチコイ!!

 と言う御方のみ…どうぞ…項に御気をつけてお進み下さい

 初めにエッセイ形式?ですので私の自己紹介を軽くさせて頂きます。平たく言うと《ド腐れヲタ》でございます♡

 

 何がどうド腐れておりますのかと申し上げますと。主にアニメのキャラクターの男性同士のCP(カップリング)BL(ボーイズラブ)妄想に日夜耽っているわけで御座います♡推しカプ(推している男性同士のCP(カップリング)は沢山おれども私が、此処八年程推しております推しカプ(推している男性同士のCP以下略www)は、某巨人と人類との戦いを描いたダークファンタジー漫画の団長樣と兵長樣のCP(カップリング)で御座いまスミス♡感の良い方は語尾にスミスを付ければお解りになりまスミスね♡この事を念頭に置いてこの先の私の現在進行のお話を聞いて頂けると幸いで御座いまスミス。

 

 語尾がスミスとか意味わかんない読んでて不快だわ!

 と思う御方は、どうぞ項に御気をつけてお帰り下さい。

 この先は、危険ですので、語尾がスミス?そんなん別に余裕で読めるけど?と言う御方のみお進み下さいませ……。

 読み進める方はどうか項に御気をつけてお読み下さい。


 挿絵(By みてみん)

 あの日ーー。私は、推しカプの推しぬいに。

 ーー金木犀と紅茶の香水を吹きかけたーー



 事の始まりは、やはりあの金木犀と紅茶の香水だろう。

 私は、目の前の春夏秋冬万年コタツの大きな机の上で、推しカプの推しぬいがディープキスしてるのを見詰めていた。

 団長樣が兵長樣を押し倒して、その小さな唇にディープキスをしているのだ……。実に、実にヲタク冥利に尽きる良い眺めなのだが、彼等は確か昨夜。兵長樣の刺繍が施された素敵なバッグの中に住まわせていたはず。

 良くコラボやキャンペーン等の推し活に共にお出かけし《ぬい撮り》を致す。推しぬいの彼等の住まいは、直ぐにお出かけ出来る様に兵長樣の刺繍が施された素敵なバッグの中と決まっていると言うのに……。

 「…いつの間に…」私は、独り言ちる。


 彼等が動く様になったのは一年ほど前の秋頃に迄遡る。

 念願だった団長樣と兵長樣の推しぬいをお迎えした私は、彼等とのめくるめく夢の様な悠々自適で充実したヲタライフを送っていた♡あれは彼等の真ん中バースデーの事だった♡

 「…金木犀と紅茶の香水…めっちゃ、団長樣と兵長樣なんですけど♡」それはデパートの雑貨屋で偶然見かけた香水でした。無類の紅茶好きと言う設定の兵長樣。そして、団長樣の整髪料は金木犀の香りがする。とイメージされる団長樣。

 金木犀と紅茶の香水は、団長樣と兵長樣にピッタシの香水でした。少し値は張るが、此処は香水を捧げなければと思った私は、その香水を購入して、その日の夜にーー金木犀の香りのする香水を団長樣へ紅茶の香りのする香水を兵長樣へ。


 ーーシュッ!ーーシュッ!

 ーーシュッ!ーーシュッ!……と吹きかけたのでした。


 「ーおおー良い香りがする。まるで、団長樣と兵長樣が目の前に居るみたい♡……あ〜あ〜、ぬいでも良いから目の前でイチャついてくれないかなぁ〜〜」

 そんな事を確か一人で口走ったのを覚えいまスミス……。


 ……その時の私は、まさか彼等が動き出すなんて、思いもしませんでした……。


 ……その日を境に、彼等は、動き出しました。


 最初に異変に気付いたのは、春夏秋冬万年コタツの大きな机の上に彼等の小さな愛の巣を設けた時でした。ぬい撮り用のアクリル背景板に小さなテーブルと兵長樣の好きな紅茶のティーセット(ドール用)を置いて、仲良くお茶会♡なんてさせて頂いていたわけなのですが、御手洗に行っていたほんの数分の間でした。凄く良くその時の事は覚えていまスミス。


 御手洗から帰ってきたら……。

 「あれ!?団長樣と兵長樣が、いない!?」

 平日の昼下がりのティータイム家にいるのは、私だけ。

 家族は、出かけていて家には、いないはず……。

 もぬけの殻になった小さなお茶会スペースを見て、泥棒でも入ったのかと周囲を恐る恐る見回しますが、誰もいない。

 「おっ!?」そして、春夏秋冬万年コタツのもぬけの殻になった小さなお茶会スペースの横に置いてある黄色いソファー型のティッシュペーパー入れ……。

 「…何と…」私は、思わず息を呑みました……。其処には、黄色いソファー型のティッシュペーパー入れの上で団長樣が兵長樣を押し倒しキスをしている!?

 何とも美しいラブシーンな御姿が♡♡

 それはとても妖艶で淫靡な光景でした……。


 ーーえっ!?なにそれ!?推しぬいが動いた!?

 ーーえっ!?私、そんなとこに寝かせてない……。

 ーーさっきまで、一緒にティータイムしてたじゃん?

 ーーえっ!?どゆこと!?


 色々と頭の中をグルグルと思考がフルスロットルで回りますが、此処は何処まで行ってもド腐れヲタな私は取り敢えず。スマホを構えて、せっかくなので、ーーパシャシャシャシャ!!と、連写致しました。

 

 それからと言うもの彼等は、私が目を離した隙を伺うかの様に私の周りで動いては、イチャコラさっさと。イチャつき始めたのです……。動くのは決まって、何故か昼下がりのティータイム……。家事で彼等から目を離す時にスマホのカメラを回してみたりと彼等が動く決定的瞬間が撮れぬものかと半年程。頑張ってみましたが、決定的瞬間は撮れません。

 撮れるものと言えば彼等が動いた後のイチャつく光景だけでございまスミス……。

 「…うむ…写真もよいが、動画でもみたい!!」

 そう、抑えきれないヲタ心で私は、何とか彼等がイチャつく動画が撮れないものかと…所謂…霊視だとかそうゆう類のものに詳しい古くからの友人に相談してみる事にしました。


 関東に住んでいる友人で私は東海地方に住んでいるのでなかなか会えず仕方なく電話での相談と言う形になりました。


 斯々然々(かくかくしかじか)と大方の説明を聞いた友人は『言いたい事は、五万とあるが、先ずは怖がれよ』と呆れた様に言いました。


 『だって推しぬいだよ?怖いと言うか正直可愛い♡』

 私の返事を聞き友人は溜め息を一つ、そして訊ねます。


 『家族は?推しぬい見て怖がったり嫌がったりしてない?』友人に問われ。『動くんだよね〜って、言った時は、《怖っ!!》って言ってたけど。あれから普通に家族で推し活とか良く行くけど推しぬい連れてっても嫌がってないし怖がってもないよ。ぬい撮りとか普通に推しぬい持ったりして手伝ってくれるし』と答えた。

 

 黙って私の話を聞いていた友人は『家族が触っても何ともない?』と訊ねる。『うん♡何ともないよ♡』私は答える。

 

 少し考えこんだ友人は暫くの沈黙の後TV電話に切り替え『実際のモノを見ないと何ともなぁ』と言うので、私は急ぎ愛しの推しぬいを友人に見せる『コンニチハでスミス♡』

『あ〜〜、それ魂入っちゃってるわ!』友人は、私の愛しの推しぬいを一目見るなり矢継ぎ早に話し始めた。

 『お前スゲーな。ヲタのタルパがぬいぐるみに入ってて草生えるわwww何した?キスでもしたか?息とか吹き込んだだろ?何かしら儀式的なトリガー的な?事しちゃってると思うんだよなぁ〜〜』

 

 友人に問われ。私は暫し一級フラグ建築士な名探偵の如く顎に手を当て空っぽな頭で考える。……キスはしていない。なぜなら団長樣にキスをして良いのは兵長樣だけだ。そして、兵長樣にキスをして良いのは、団長樣だけなのだから。私の様なド腐れヲタがキスをして良いわけがないのだ。……息とかを吹き込む?息を……吹き込む?……ーー吹き込む!?其処で私は、思い出したのでスミス!!

 『キスは畏れ多くてしてませんが香水を吹きかけました』

 

 『香水?』友人が訝しげに訊き返す。


 『そう、あれは半年前の事ーー』私がノリノリで話そうとしたところで『かいつまんで話せよ』と友人が言うので、御要望通りかいつまんで私は話しました。

 

 『彼等の真ん中バースデーに香水を買って捧げたのでスミス♡団長樣を彷彿とさせる金木犀の香りの香水と兵長樣を彷彿とさせる紅茶の香りのする香水でスミス♡その香水を愛しの推しぬいに吹きかけました♡ほら♡ふふふ♡体臭っぽくなるかなぁ?とか思って♡デュフフ♡』

 

 私の話を黙って訊いていた友人は『終始キモヲタが極まっててカオスな話だが、その香水?吹きかける時に…お前何か…願ったりしたか?もしくわ念じたりとか?』

 

 友人に問われ私は再び一級フラグ建築士な名探偵の如く顎に手を当て空っぽな頭で考える。……願い。……念じる?

 『ーー( ゜д゜)ハッ!』

 其処で私は、思い出したのでスミス。


 《あ〜あ〜、ぬいでも良いから目の前でイチャついてくれないかなぁ〜〜》と。……思いを口走った事を。


 『お?足りねえ頭で何か思い出したか?ド腐れヲタ』

 友人に思い出した事をそのまま伝えました。

 『あ〜あ〜、ぬいでも良いから目の前でイチャついてくれないかなぁ〜〜。とか思いを口走りましたwww』


 『……たぶんそれだなぁ。何かを吹きかける行為って、魂宿るんだよなぁ。今回は、その香水を推しぬい?イチャついてくれないかなぁ〜〜。とか思いながら吹きかけたのがトリガーだなぁ。まぁ、見た感じ。お前のド腐れたヲタタルパしか入ってねぇみたいだし……実害は無さそうだから良いけどさぁ。まぁ、アレだ。推し活?ぬい撮り?だっけか、ヲタ活も大いに結構だがなぁ。あまりぬいぐるみを人間扱いしてると自我が芽生えるからなぁ。ほどほどにしとけよ。何だっけ?この推しぬい?の原作って、アレだろ?人間が巨人殺す話だろ?……コイツらから見たら。お前、巨人に見えると思うんだよな。……項削がれて死ぬかもな。お前(笑)』

 友人が面倒臭くなり話を締め様としていまスミス。

 最後に私は、友人に一番相談したかった事を訊きました。

 その為にこの終始口の悪い霊感友人に相談したのよ。


 『目の前でイチャついてくれるのは大変有難いのだけれど……何て言うか。事後報告?と言うか。イチャついてる写真しか撮れないのよね。もっと、こう。さぁ!!平たく言うと!!イチャついてる動画が撮りたいんだけど!?どうやったら撮れるかな!?』

 私の問いに友人は静かに答えました。


 『写真撮らせて貰えてるだけ有り難く思え』ーーと。

 『考えてもみろ。そんなド腐れた下心持った奴の前で、ぬいぐるみとは言えイチャつきたいと思うか?動画は諦めるんだな……気持ち悪い』ーー……確かに。御尤(ごもっと)もな意見でした。


 『そうやね。写真撮らせて頂いているだけ有難いよね♡』

 ーーそうね。あんまり見たい見たい!!と監視してたら。

 ーーヤれるものも。ヤれないわよね。そっと見守ろう♡

 ーー私は、そうヲタ心に決めたのでした。


 『あ、最後にこれだけは忠告しとくわ。家族が怯え出したらアウトだからな!その時は、潔く人形寺で供養して貰え。わかったな?』

 最後に友人は、そう言って通信を切りました。


 


 ……あれから半年程経ちましたが、今のところ家族が怯えている様子はありません。唯、もし此れから家族が怯え出した時、その時は、友人の忠告は聞けそうにありません。何故なら人形寺で供養って、其れは預けると言う事になるんじゃ?……最悪、お焚き上げとか(((;ꏿ_ꏿ;)))何て怖ろしい!!

 彼等は、私の棺桶で共にお焚き上げして貰う予定なのでスミス!!逝く時は一緒だよ♡と私は彼等に誓ったのでスミスから♡其れにお寺に預けたら一緒にぬい活出来なくなるではないか!!何て怖ろしい!!彼等と共に居られないなんてそれこそこの世で一番残酷で怖ろしいホラーでスミス!!

 ……とは言え。家族に危害が及ぶのは忍びないので、アレやな。これは、ボロアパートの一室でも借りて、彼等専用の供養部屋(ヲタ部屋)を作る事にしよう♡そうしよう♡と。思う今日此の頃なのでございました。


 


 ……此処からは、友人にも家族にも内緒のお話なのですが、特別に此方に書き記しておきまスミス。


 実はあの後、私はもう一組。団長樣と兵長樣の推しぬいを家族に内緒で購入致しました。一ヶ月程前の事でスミス。


 例のイチャコラ動く推しぬいよりも、一回りほど小さな推しぬいでございまスミス。私を巨人と見立て、肩に乗せると。原作に近いサイズ感になる推しぬいでございまスミス。


 私には、ずっと胸に思い秘め続けてきた。

 とある願望(・・)が御座いまスミス。

 その願望(・・)が、もしかしたら叶うかも知れない。

 

 《コイツらから見たら。お前、巨人に見えると思うんだよな。……項削がれて死ぬかもな。お前(笑)》

 あの友人の言葉に私は密かにトキメイていました。


 ーー恐怖と興奮とが()い交ぜになったこの感情(想い)ーー

 ーー抑える(すべ)など無いのでスミスーー


 私は、あの香水を手に取り今日も推しカプの推しぬいに、


 ーーシュッ!ーーシュッ!

 ーーシュッ!ーーシュッ!……と吹きかけまスミス。


 団長樣には、金木犀の香りのする香水をーー。

 兵長樣には、紅茶の香りのする香水をーー。


 ーーシュッ!ーーシュッ!

 ーーシュッ!ーーシュッ!……と吹きかけまスミス。


 ……とある(願い)を込めて……


 「…どうか、私のーーーーーーーー下さい…」


 ……(想い)を込めて……


 「…私のーーーーーーーー下さい…」


 …推しに殺されるのなら…本望なのでスミス♡

 

 『推しカプの推しぬいに金木犀と紅茶の香水を吹きかけたら魂宿っちゃったお話』

     ♡さてどうなるかな♡(♡お♡し♡ま♡い♡)

 ……ホラー!?まさかの五作目。

御要望が御座いました通りにエッセイ形式?

でお届け致しました。翼(筆)が自由すぎるかも(笑)

挿絵と言うか表紙?は私が実際に推しカプの推しぬいに

吹きかけた金木犀と紅茶の香水のイメージ図です。

金木犀と紅茶は私の推しカプを♡♡

イメージさせる香りなのでスミス♡♡


 そして♡有難いことに♡

 2025/8/20(水)のランキング

 19位[日間]ホラー〔文芸〕 - すべて

 12 位[日間]ホラー〔文芸〕 - 短編

 にランクインさせていただきました♡

 とても嬉しぃでスミス♡

 ありがとうございまスミス♡


 そして推しスゲェー(✽ ゜д゜ ✽)!!

 今までで一番、高ランクやぁ!!

 12位とか人生で初めて入ったでスミスΣ(゜Д゜)!!

 推しの事を書いてランク入り出来るなんて♡

 幸せの極みやぁ♡ヲタ冥利に尽きるなぁ♡

 ちょっともぅ感動で泣いてまスミス(。ノω\。)♡

 ありがとう団長樣♡•ʖ̫•)

 ありがとう兵長樣(눈‸눈♡

 この心臓と言う名のランキングをお捧げしまスミス♡

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