月夜のしらべ
キミの季節の中で話をしたかった
その季節が通り過ぎたあと
静けさだけが残った
まちがいではない
キミの伝えたかったこと
サヨナラを予感させるものであったとしても
うつむかないで
まだ、この先があるから
その恋は少しだけ
わがままだったんだ
キミとは少し
タイミングが合わなかっただけ
どこか出かけようよ
今日はわたしが運転するから
キミの行きたい場所へ
時間は気にしないで
泣きたい夜も
あたりまえのように存在する
不器用すぎても
ぎこちなくても
キミは、まっすぐに向かう
次の季節と同じように
月夜も味方をする
キミらしくいてと
月はニッコリと笑う
そして、少しくらい
わたしには頼んだよ、と
読んでいただき、ありがとうございます