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未だ名前も無い軌跡  作者: 夢瀬離或
参章 概成研究会
43/44

会場は…消滅したらしい

こいつマジ話むずい





そろそろ時が来た。




研究の時間だ。



だと思っていたのだが。


「会場世界が消滅した?」

「そうらしいよ〜。」

「また例の奴らですね。」

「技研か。もはやあいつらの失敗は恒例行事じゃね?」

「いえ一応前々回は勝ってましたよ?」

「大体7割だよ。」


失敗確率がな。


「にしても結構離れてたよな。世界。」

「どうやら共通の条件があった世界に共鳴して起きた事故とか。」

「あの会場は即興で作ったやつだしまあプロテクトが弱いから。」


にしてもどうしてそうなったとなるけど。


「どうします?」

「どうしよっか。延期?」

「ふふ。ふふふ。」

「ルア?どうした?」


おっと?


何かある様子。


「良いタイミング。折角だしアレのお披露目チャンス。」

「なんです?」

「少し待ってて。」


そう言ってある本を手に取る。


其れを開き言葉を紡ぐ。


「物語、開章。-創律-“方舟世界”」


本の世界が顕現する。


方舟計画が、開く。


「へぇ…。ノアの方舟の。」

「そう。正式名称“Atra-Hasisの方舟世界”。そう言えばこれはやった事なかったからと。」

「何気になかったよね。舟世界。」


移動式舟形律世界。


別にそんな事しなくて良いから皆創りはしなかった。


「ちょうど良いからこれを新しい会場にする。」

「てかこれで研究出せない???」

「むしろこれで追加得点も狙った。」

「姑息な作戦だ…。」


好印象カードかな?


「てかそんなものなくてもルアならやろうとすれば確実に勝てるんだから。」

「あれは使うとつまらなくなる。だから基本封印してるよ。」

「まあ最初アレのおかげであなたは“真理”を得ましたからね。」

「むしろあの後あれ無しで真理の新領域まだ踏み込めたのが意味わからん。」

「一度至れば理解は簡単だった。だからこそ全てつまらなくなると解るの。」


なんかやばそう。


「正直“真理”よりそっちの方がやばいよな。」

「いえでも“真理”だからこそ、其れに至ったとも言えますしねぇ…。」

「二つとも無ければ私で無い。重要度は両方同じ。」

「わたしとかミネは基本どっちか明確に重要か分かりやすいんだけどね。」

「それだからこそ彼女たる理由でしょう。」

「“真理”の権能と同時入手したなんていうものだし。」


それは一体…?


「私達最古の魔女が、いえ最古の魔女故に持つ()()()()()()。あなたをあなたたらしめる存在概念。名前からほんとにおかしいですよね。」

「あれほど文面が最強なやつ他に見ないもん。」






「うん。知ってる。私も。“全知”程下らない権能は他に無いよ。」




……確かにやばいな。





しかし少女は全能ではない

限りなく全能に近い全知なのだから。

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