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未だ名前も無い軌跡  作者: 夢瀬離或
弐章 最古の魔女
30/44

暗黑

アカネちゃんの声が実質的に聞こえないせいで話作るのむずかった






アカネはよくこう思う。


己の願う世界が本物であればと。


今の此処は全て幻のように消えて、変わってしまうのがきっといい。


じゃなきゃ壊すしかなくなってしまうから。













どうしようか。


攻撃は休めてないが実質的な膠着状態だ。


時間が経てばこの領域も無効化されるだろう。


焦る。


正直勝てるとは思っては無いけどそれでも唯で負ける気も無い。


まだ使って無い有効手段になりそうなモノは神能ぐらいか。


これなら確実に当たれば持ってける。


だが発動する前に絶対妨害されるよな…。


なんとか近づく必要があるが。


というか本来この領域展開中だからこそ安全に近づける必殺ぞ?


なんで決死の特攻にならないと行けないんだよ!?


いや、だがこの領域ならこれが使える。


消耗激しいが、選択肢は無いだろう。


暗闇の世界が変化する。


空間そのものになっていたその暗黒が動く。


まるで武器のように。鋭く、固く。


世界そのものに攻撃性能が付きアカネを襲う。


「“昏針”」


回避。


その瞬間に近付く!


何故か察知されているので距離を取ろうとしてくる。


刹那、光線が飛んできた。


針を盾にして減速させながら回避する。


そして5メートル距離。


ここなら当たる筈。


先程の光線が飛んでくるが、ギリギリ発動可能だ。



「神能“黑消ノ神”」



黑く、一本の線が目の前から発射された。


その黑線は光線も簡単に消滅させながらアカネヘ向かう。


アカネは即座に再び攻撃を放ち相殺しようとしたがその全てを消していく。


これは全ての消失。


もちろん何者だろうと例外では無い。


単純に存在値が大き過ぎると消失は出来ないが、それでも確実に大打撃を与えられる。


だが黑線はアカネに当たりそうなギリギリで消えてしまった。


射程限界、惜しい。


直前に攻撃と同時に後ろに移動していた。


これは僅か10メートルしか射程がないのだ。


だがここまで近付いているならまだもう1発はいける筈。


再び“昏針”で攻撃しながら近付く。


しかし近付く事が危険だと察知された事で彼女からの攻撃が激しくなった


これでは捌く事で限界、距離を近付かない。


いや、捌く必要はない。“昏針”で自身を囲み、高速で強行突破する。


幾つか被弾し、“昏針”が消され、邏與少し掠る。


そして段々削れていき、遂に身を守る“昏針”が全て剥がされた。


でも、追い付いた。


その距離、僅か2メートル。


確実に当たる。


「これで…!“黑消ノ神”!」




それは命中した。


「見えた結果は幻想でしか無く、そして幻想は消えるのが定めだよ。」


「貴方から見てぺ◯ングを食べたと見えても、わたしが食べたのはU◯Oだったとかね(?)」

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