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未だ名前も無い軌跡  作者: 夢瀬離或
弐章 最古の魔女
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界理会議・議題二:特異個体ってそう簡単に出来て良いのでしょうか…

前回よりは真面目。



「さて次の課題だけど。どうする?」


アカネの問いに応えたのはサリエルだ。


「私からも良いでしょうか。」


そして少し困った顔で言った。


「実は…最近眷属が出来たのですけど。」

「お、珍しいな。アンタ今まで殆ど眷属なんて持たなかったじゃんか。」

「とはいえそこだけ聞くと普通だけど…。」

「ええ、その眷属の生まれ方がちょっと問題でして…。あと人格もいろいろ問題が…。」


どうやらその眷属に苦労しているという事だろう。


「人格は兎も角生まれ方って?」


レイが聞く。


「まずはそこまでの経緯を話しましょうか。」


サリエルは語る。


「始まりはある私の管理する世界の一つで起きた事なんですよ。私の力は知ってますよね?死に関する力です。そして世界を管理する都合上管理者の力は多少世界に影響しますよね?なので従来の世界より死という概念が強くて、時間が経つと死の力が世界に溢れ出しちゃうんです。他の管理者は基本そういった力が多少溢れても大丈夫なものが多いですけど、死の概念は流石に危ないので、定期的にそれを回収しているんです。まあ抑えれもしますけどそれで利益も得られるのでそれで良かったんですよ。」


「永久機関的なことが出来てたってこと?」

「そんな感じです。」


うわすっごい便利システム。


続ける。


「それでここから本題で、この前の回収の時に偶然一人の人間に入り込んでしまったんです。まあそれ自体はよくある事で、回収時死んだ瞬間の人間が近くにいてかつ素質があるとそうなるんです。ですが魂が死の負荷に耐え切れずに消滅します。これも消失した後エネルギー還元されるので良いのです。問題は耐えきれてしまった時です。ですが今までそんな事はありませんでした。」

「まあ流石に最上位級の超常存在の凝縮されたエネルギーを耐えれてしまう人間の方がヤバいか。」

フォルセピスが呟いた。


「あーもしかしてそのまさかってやつ?」


アカネは気付いたらしい。


「そうです。そうなんですよ。なんとその大量の死の力を取り込んだ上で魂が自壊して消滅する事無く、かつそのエネルギーで自信を昇華させてしまったんです。しかも吸収したのが私の力関係である事から私の眷属に勝手に属す存在になってましたし。」

「成る程ねぇ。確かに異常だね。」

「なのでどう対応するか困っているんですよ。」


前例がないと困るのだろう。

サリエルはそういった。


「人格がアレだって言ってたけどそれは?」

ルイネスが気になって聞いた。


「まず本人の性格とかが問題なの?」

「そうですね。性格は曇らせ大好き系の人でした。しかもわりと重度の思考感覚で狂ってるレベルです。」

「あ、周りの迷惑すごい奴だね。」

「まあそこは良いんです。」

「いいんだ。」

「別に世界自体には影響は無いですし、観察としては面白いですしね。ですが…。」


サリエルは少し苦笑いして


「本人の人格自体が薄いんですよ。多分死の概念を取り込んだ事もあるでしょう。あそこにその世界で死んだ人の精神や記憶といったものが多少引き込まれ混ざっていたのでしょうね。なので人格そのものが不安定で色々と影響されやすく下手すると精神暴走してそのまま死の力まで暴走させて世界を吹っ飛ばしかねないです。」

「成程。確かにそれは危険だね。」

「ええ。」


事故で世界滅ぼされては溜まったものじゃないだろう。(なんか気分で破壊されてた奴もいたような…)

それで心配なのだろう。


「取り敢えずある程度制約かけて置いといてるんですけどどうします?」


サリエルが聞く。


「危ないなら諦めて消しちゃっても良いと思うけど。」

「同意だな。不安材料は無い方が良い。」


フェリアとルシファーは処分派だ。

まあこの二人は過去にそういったもので少し痛い目見てるからだったりする。


「うーん本人を見てないから言えないけど取り敢えず暫く経過を待つでも良いと思うけどね。」

「まあ色々な制限や縛りは入れてた方がいいと思うけど。」

「…多少精神に干渉をかけるのが良いと思う…。」

「そんなところですね。」

「妥当だな。」


アカネ、レイ、アーテー、ミリス、レーセルは現状維持派だ。


残りはの面々は


「いっそ自由にして別の世界に解き放ってちゃえば?」

「前例が無いなら限界まで観察すべきだね。」

「今後のためとしてな。」

「うんうん。面白そうだしね!」

「他人事ですね…。」


刻瞑、ルイネス、色彩、フォルセピスはいっそ制限も何もかも取っ払ってしまえば?って事だろう。

絶対完全に遊んでる。

とは言え案外アリといえばアリ。

その記録は後に必要になるかもしれない。


サリエルは考えた。


そしてこう結論付けた。


「取り敢えず制約はそのまま、そして別の私が管理している世界に入れてみます。そこで溢れている死の力の吸収を代わりにやらせておきましょう。候補もあります。特にあそこは許容範囲でしたけど充分充満してましたし。それで死の吸収の仕事以外は基本自由に行動して良いとさせて、暫く様子を見ることにします。まあ暴走しそうになった時用などに色々と仕込んでおきますが。」


現状維持と解放派の意見をどっちも採用した案だ。そして処分派の意見も取り入れ緊急用にいつでも消せるようにすると言ったとこだろうか。


「取り敢えずこの話は次の機会に結果を話します。まあ私の議題これで一先ず終わりですね。」


サリエルはそう言った。




第二の議題、完。

この話もいつかこの眷属になった子を主人公として出してみたいなぁーとも思う

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