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未だ名前も無い軌跡  作者: 夢瀬離或
弐章 最古の魔女
18/44

会議前。新参と最古。

さア、もう直ぐだ



「あ、えっと〜。ど、どうも〜。」


オドオドした様子で入ってきたのは今回からの新参だ。


機操の傀儡神、ミリス。


「主様、もっと強気に構えてください。」

「いや流石に緊張するよ…。」


彼の後ろに立つメイド服の少女は彼が創り出した傀儡人形であるイリファだ。


「お、初めましてだね。よろしく、レイだ。」

「レーセルだ。まあ楽にして大丈夫だぞ。」

「ショタ枠〜?僕と被るじゃん〜。」

「アンタは何処を気にしているんだよ…。」

「これが新参だと?それにこの力の流れの凄まじさ…信じられん…。」

「まあ仮にも此処に呼ばれている者なのですから。」

「ふむ…中々興味深い者だな。」

「あ、色彩君も気づいた?」

「眷属枠もいる…あれは人形…?」

「成程。確かにこの様な場に最適ではあるな。」


各々は早速興味を向けている。


「だ、だいぶフランクですね…。思っていたのと違うかも。」

「そうですね。意外です。」


どうやらもっと堅苦しいものだと思っていたらしい。


「ああ、名前ね。総世界管理組織も界理会議なんてのも昔の名残だしね。

元は本当に世界的大規模な組織だったんだけどね。いつの間にか世界が増続けた結果各々で好きに管理する方針に段々変わっていったんだよ。それに神卓って言う神が立ち上げた別の管理組織が出てからはいくつか此処に残っていた殆どの神もそっちに流れていったんだ。

それで廃れていってね。今は殆ど都市伝説の様な感じになったんだよ。まあ名は知られていてどういうものなのかも調べられるけれどね。唯、殆ど実態が掴めなくなったのさ。多分そういう風にしたんだろうね。

だから此処は特殊な者ばかり残り、それで新たに招待される者もまた特異な者などになっていって、そうした者達が各々好きに楽しむ集まりになったのさ。」


刻瞑がそう答える。


「そういう事だったんですか…。」

「だから主様が…。」


二人は納得した様だ。


「…にしても…案外皆さん人の形なんですね。」


イリファがそう言う。


確かに特異的な存在の最上位に値する者が集う処だ。

もっと異形であってもおかしくないが少なくとも皆人の形をしている。


「アタシは元々狼の姿だぜ。だけどその姿だったら椅子に座りずらいだろ?それにある程度姿形とか統一してた方がなんかそれっぽいしな。あと人型じゃないのが少数派だった場合アタシは気まずい。」

「まあそんなもん気にしない者も居るけどね。なんなら色彩くんなんかはたまに頭部分がエルデンの某狂い火の王の別カラーみたいな見た目でいる時もあるしね。」

「カオが色彩になっちゃうヨって感じだよねぇ。」

「イガクやめてルセ。」

上からファリア、刻瞑、フォルセピス、レイの順で話す。

因みにルセはフォルセピスの愛称だ。

こいつはネタに入りがちである。

普段現実と夢境をリンクさせ現実のものを自由にできる空間を創りだしてそしてその夢境でネットに入り浸っているせいだ。

それで普通にヲタクである。

あとあの人の曲は本当に中毒性が凄くてマジ…(以下略)




話を戻す。

「そもそもそれを言うなら今回ここに来ていない者達の方が異形だろう。」

色彩が微妙な顔をしている。

「確かにそうですね。まあ今はそれはいいでしょう。取り敢えず結論を言うなら大体雰囲気でそうしているって感じですね。特に理由などは無いのであまり気にしなくても良いですよ。」

「成程、分かりました。ありがとうございます。」


サリエルにイリファが礼を言った。


そんな中突然ルシファーが口を開いた。


「そういえば後来ていないのは誰だ?」


思い出したかの様に刻瞑が話す。


「そうだ、アイツがまだ来ていないな。ぶん殴ってやるのに。」

「確か…後2名…。」

「ああ、珍しく奴らの1柱が来るんだったな。」

「最古の魔女はこれの12回程前にリセさんとシルアさんが参加した以来ですね。アカネさんは24回前でしたっけ。」


そう会話し出した瞬間、新しく扉が出現した。


緋い髪に紅い瞳、アカネだ。


「いや〜久しぶりだねー。」


その言葉に直ぐに反応したのが1人いた。


「うん本当に久しぶりだね。色々と話したい事が沢山あるんだよねぇ。」


刻瞑だ。

物凄くキレてる。

ゆらゆらとアカネに近付いて行く。

アカネは あ、これマズイと思った。

これは早く抑えないとヤバい。


「あーいや弁明させて。別にわたしは「御託はいい。死ね!」ちょ!いきなり殴り掛かってこないでよ!あ、おいってあぶねっ!いやだから落ち着けって!」


時既に遅し。


収拾つかなそうだ。


まあそうだろう仕方無い。

世界もタダでは無いのだ。

彼はキレていいと思う。


「いやマジで悪かったって。お前のだって気付かなかったんだよ。すまんね。」

「反省してるなら最初からちゃんと調べてくれませんかねぇ!なんで忘れているんだよさぁ…!」

「いやホント仰る通りですね。」

「はぁ…この破壊魔は…。取り敢えず貸し4つぐらいにしとくぞ。」

「いや多い!一つでし「一つで足りると本当に思ってるのかな?」せめて二つにしてよ。」

「無理。これでも譲歩してる。優しい方だと思えよ。」


アカネはため息を吐いた。

仕方無いとはいえ強情だ。

こうなったらこうするしか無い。


「ねぇ、わたしと()()()()()?キミだと無理だよ?」


雰囲気が変わり薄く嗤ってそう云う。

脅しだ。

だが、


「それをしたらそっちも少なくともタダじゃ済まないだろ。本当にやる気?」


刻瞑は動じない。

彼なら少なくともそう簡単にはいかない。

なんなら奴にそこまでやる気は…いや、あるかも知れないけど。


暫く両者睨み合いが続いた。


だがアカネの方が折れたのか仕方無いと元の表情に戻り


「はぁ〜…わーかったよぉ〜借り四つね。かなり痛いなぁ。」

「自業自得だ。これを気に反省しとけ。というかやるな。」

「善処する。」

「無理なのかよ…。」


ひとまず収まった様だ。


それを遠目で見ていたある者は思った。


(あれが最古の魔女。視ただけだと別に強そうでは無いが…。だが今一瞬感じだ違和感…それにあの雰囲気…一体なんだ?少なくとも会って対面するだけでは解らないか。なら…。)


そうして羅與は闘志を密かに膨らませる。


そしてもう1人、同じくかの者を初めて見たミリスは


「ねぇ、イリファでどれだけ行ける?」

「悔しいですが何をしたとしてもも攻撃一つすら届かないでしょう。」

「やっぱり無理か。ボク自身、本体はイリファより弱いしどうしようも無いね。」

「傀儡が主様の本領ですしそれで無理ならそうでしょうね。」


と、会話していた。

ミリスは神としても未だ若い。なので本人はおそらく羅與にも勝てないだろう。

唯、彼の創る傀儡の力は凄まじく、彼を軽く越す。

そして彼の最高傑作であるイリファが不可能だと言った。

なら彼はなるべく戦う事にはならない様にしようと決めた。




あと、1名。



暫く更新が遅れるかも

理由?ネタギレ!!!!!

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