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荒れ野の式神もどきと童子式神の蘇る記憶 8

 意地悪く笑う巫女姿の人ならざる者に式神もどきは引き気味に眉を(しか)める。

「はあ…?なんなの?ムカつくんだけど」


 意味ありげな笑みを浮かべ、いきなり童子式神に抱きついた。

「童子さん、冒険みたいでワクワクするなっ!」

「やめろ!…おめえは何故その道のりを知っているのですか?」


 ──…荒れ野をぬけた先に神域の起点があるはずっス。

 ──ええ、あるわよ。


「加えておめえ、"ど偉い神々"に気付かれずにどうやってついて行っているンすか?」

 ──ええ、シールドの…神域の起点への道を知っているわ。よくど偉い神々が荒れ野を通って、こそこそしているのを見ていたから。」


 ──どえらい神?

 ──越久夜町を仕切っている神々よ。ここら辺の魔どもは見慣れているんじゃかいかしら?私も秘密でついて行ったり、散歩しに行くもの。


 すると彼女は硬い表情になりつつも憂いのある光を宿らせ目を伏せた。

「式神になって、主を食してから元から持ち得ていた能力を取り戻したの」

「闇を操るヤツか?」巫女式神が問うた。

「私にはあるのよ、その他に」

 にこりと不敵に微笑むと、ずいずいと歩いていく。

「??」ハテナを浮かべる巫女式神を置いて、二匹は歩いていく。

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