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サポート課へ再就職しました  作者: 晩冬の小石
第1章 再就職
7/7

#7 出陣

暫くはこれくらいの更新ペースになると思います

えーあの後話がトントン拍子に進んで、現在俺は開発室が所有している転送装置の前にいる。詳しい理論とかは省くが指定座標に人や物を転送できる優れ物だ。特装班の先輩の一人が制作したんだとか。すげぇ…


「転送装置自体試験運用してる段階でして、この一台しか存在してないんです。なので開発室専用みたいな物ですね」

「そうなんですか」


転送装置担当のお姉さんに説明を聞いていた。早く現地に行きたい気持ちを抑えながらしっかり聞いている。なんで早く行きたいって?それは後でのお楽しみだ


「それでは転送に入りますね。魔法陣が描かれてる部分が転送範囲なので、その中に入って下さい」

「分かりました。よろしくお願いします」


なんで急にファンタジー要素が出てきたというと、製作者の趣味だそうだ。転送と言ったら魔法陣だろ!との事らしい


「はい、そこで大丈夫ですよ。では転送を開始しますね」


そう言って担当さんが台座の上に置いてある水晶に手を翳すと魔法陣から光が溢れた。おお…凝ってるな


「いってらしゃいませ。…あ、そうでした。人間を実際に転送するのは初なので戻ってきたらレポートの提出をお願いしますね」

「…….へ!?ちょっ……」


俺の言葉を遮るように魔法陣が一際強く光を放ち体を包んだ。嘘だろ!?俺が初めて!?後で絶対抗議してやるー!


◆◆◆


「……ん。無事転送して来れたみたいだな」


一瞬の浮遊感を感じた後目を開けるとそこは高層ビルが立ち並ぶ市街地だった。道路のど真ん中だな…体や装備も大丈夫そうだ。ただ近くに部隊が居ないのが気になるが……いや、それより…


「ふっふっふ……ははは!漸くだ!五年振りだ!」


おっといけない。テンションが上がって思わず笑ってしまった


「まさか開発室任務実行者証に異能使用許可証の機能も付随してるとは」


開発室任務実行者証ってのは現地素材調達任務を行う者に発行される物だ。

アンリさんはこの事に気づいて送り出してくれたって訳だ。

その他にも色々機能があるみたいだし便利カードだな


「さてそれでは早速…出てきてくれ、ツツジ!」


長年苦楽を共にした相棒である異能の名前を呼ぶ。

乾いた風が頬を撫でる。…あるえぇぇぇ?


「な、何故だ……あ、もしかして照れてるのか」


きっとそうだ。そうに違いない。感動の再会は後へお預けだな。本当は近くの部隊と合流するのが好ましいが、この辺に配置されて無いのを見るにゲートは出現してないようだしな。まぁ、大丈夫だろ


「任務を開始するとしますか」


シノさん特製のジャミングバード捕獲君五号を借りてきている。見た目は…ハンドガンだな。対象に向けて引き金を引くと捕獲縄弾が発射されるというシンプルな構造だ


「確か…あのビルだったかな」


ジャミングバードの習性としてジャミングボイスを使用した後は、高所に陣取って暫く動きを止めるというものがある。理由はよく分からないみたいだがな。先程の映像ではすでに座り込んでいたし、当分は場所を変えないと思う


「…ん?………はぁ!?」


ビルへ向かって足を進めて角を曲がると黒い渦が宙に浮かんでいた。ゲートだと!?管制室が感知を漏らした?…いや、ありえない。ならどうして部隊が配置されていない?

ええい!考えるのは後だ!まずは緊急通信でアンリさんに伝えるのが先だ


「ケェーッケェッケェッケェー!!」

「ちっ!マジか!?」


ジャミングバードに通信を妨害された。タイミング悪いな!だったら信号弾で近くの部隊に…


「…っ……くそったれ」


脇腹に衝撃とそれと共に感じる痛み。そして何か暖かい物が流れる感触で自分が攻撃を受けたのだと理解する。悪態をつきながらゲートの方に目を向けるとローブを着たゴブリンがこちらに杖を向けながら立っていた


「…わらわら出てきやがるな。…だが」


なんとか信号弾は打ち上げる事ができた。最低限の行動はできたかな…あとはこの場を離れるだけなんだけどな


「…こりゃ、無理だな」


目が霞んできた。立つのも辛くなってきてその場に座り込む。部隊と一緒だからって軽装で来た数分前の俺を叱ってやりたい。あーちくしょう、折角戻って来れたってのにな。それに異能を使っても良くなったんだ


「ツツジ…ごめんな」


棍棒を持ったゴブリンが近づいてくる。なすすべ無しか。

意識もとおく…なってきた。さいごに…こいつで…


「くたばれ…!……ははっ…」


ゴーさんが持たせてくれた特装班印の携帯十徳ナイフの刀身射出機能を起動させ、近くのゴブリンの眉間を穿った。

いっぴきは…みちづれに……できたな…。


そうして倒れ込むゴブリンを見たのを最後に俺の意識は途絶えた

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