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サポート課へ再就職しました  作者: 晩冬の小石
第0章 プロローグ
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#1 プロローグ

記念すべき第一話です!


不定期投稿となりますがよろしくお願いします!

晴れ渡る空に心地良い風、冬も終わりいよいよ春に突入したかと思われる今日。俺はジジイの前で正座をしていた……させられていた。何でだ…


「何故、このような状況になったのか理解できておるか」

「いや、それが全く」


場所は豪勢な執務室。壁際に並ぶ棚にはトロフィーやら表彰盾が所狭しと飾られている。俺の真正面には白髪白髯のガタイの良いジジイが、執務机を挟んで椅子にかけており鋭い眼光を向けてくる。俺?俺はフカフカのいかにも高そうな絨毯の上だよ。正座してるのに椅子に座るより心地良いなんて初めて思ったわ…


「ハァァ…お前は戦闘能力だけは立派なんだがなぁ」

「ありがとうございます?」


クソデカため息と共に褒めてきたからお礼を言っておいた。

そんなため息ばっかついてると幸せが逃げるぞー


「褒めとらんわ。…それで本題だが、この度お前のライセンス剥奪が決まった。つまりクビだ」

「……へ?」


雰囲気が一転して再び鋭い眼光を向けながらそう告げられた。…ちょっと待て、一旦整理しよう。

ライセンスこと正式名称【異能使用許可証】の剥奪が決まった?今の世の中、六割以上の人間が異能を所有している。ライセンスを所持せず異能を使用すると罰せられる為、ほとんどの異能力者が発行して貰ってるんだったな。

………え!?マジ!?それでクビ!?


「嘘だッッ!」

「嘘じゃ無いわい。…えー理由としては度重なる規律違反や越権行為。この他にも色々あるが、この二つがメインだな」


どうやら俺を驚かす為のドッキリでは無さそうだ。いつもだったら、ここが新撰組だったら即切腹もんだぞとか言って茶化してくる筈。

確かに心当たりが無い訳ではないけど、何で今更…?

今までは放任主義を貫いてたくせに


「人を救ってる以上、問題無しじゃ無かったか……ですか」

「今まではそうだった。だがここ何年かで組織の魔物や異能を使った犯罪への対応力が上がり、内部へ目を向ける輩が増えてきたのだ」


組織…世界魔物災害対策機構(WMDSO)。長いからMDSと呼ばれていて、ライセンスの発行もここが行っている。ちなみに俺が所属するのは日本支部第一師団異能力戦闘部隊一班だ。こうして考え事をしてる間もジジイの話は続いていて要約すると、余力が出来てきたから組織内部も改善していきましょうって事か


「そして先日の議会にて、遂に職員の議題の際にお前の名前があがったのだ。確かにお前を擁護する声は少なく無い。ただ問題視する声の方が圧倒的に多かった」

「厄介者の俺は用済みって事かよ…!」


何だそれ!俺は自分の手が届く範囲の人を助けたかっただけなのに!カーっと頭に血が上るのが分かる。


「待て!……すまんな」


老人の静止の声は少年には届かず勢いよく飛び出して行った


◆◆◆


「ハァァ…第一師団を治める者の役目とはいえ、荷が重すぎますぞ…」

「ハッハッハ。大役を任せてすまないね。でも彼これくらいやらないとさ」


少年が去った執務室で老人がため息混じりにぼやくと宙に半透明のディスプレイが浮かび上がり、スーツに身を包んだ男性を映した


「分かっております。…全く、所属してから五年間休みを取らん馬鹿がどこにおるんだ…」

「彼まだ若いしねぇ。MDSとしては未来の日本のヒーローを今潰す訳にはいかないからね。大学を卒業するまでの七年くらいは羽を伸ばしてきて欲しいよ」


それから暫く会話を交わし後、ディスプレイが閉じる。

老人は少年が先程まで座っていた絨毯に目を向けて、もう一度深くため息をついた

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