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リバースプロキシ  作者: 如月いさみ


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特別家系の公認会計士

朔と樹は苦笑を零して

「けど、俺達がいるとやりにくと思うけど」

「だよな」

と一応承諾の意を見せた。


ただ、二人も気にはなっているのだ。


春彦はふ~むと考えると

「じゃあ、昼から集まる形にするかなぁ」

と呟いた。

「平良さんが来るのが午前中だから報告は出来ると思う」


凜と大翔は

「「それが妥当だな」」

と頷いた。


問題の土曜日までに春彦が譲に指示を出していた幾つかの件に関しては報告があった。

平良始の経歴と現在請け負っている仕事の情報などである。


春彦は金曜日の花村巳瑞季の授業後に受け取り伽羅と共に自室の机に座って読んだ。

前情報なしに会って話をしても互いに大切な話が聞けずに終わってしまう可能性がある。


それでは意味がない。


春彦は平良始の経歴を見ると

「…そう言えば」

と呟いた。

「この人さぁ、四国に住んでいるから気付かなかったけど4月終わりごろに伽羅が見た夢で荒戸和也さんと久那須理さんを呼んだ時に須理さんが平良家の10歳年上の男性と無理やり結婚って話があったじゃん」

覚えてる?


伽羅は隣に座って

「ああ、覚えてる」

須理さん綺麗な人だったよな

と笑顔で答えた。


…。

…。


いや、そこじゃない。と春彦は心で突っ込み

「この平良始さん…37歳で出身が下関になってる」

しかもこの始さんの実家は特別な家系の平良家みたいだ

とぺランとホッチキスで添付されていた譲の注意書きを手に呟いた。


伽羅は目を見開くと

「え!?もしかしてこの人が須理さんのこ、婚約者だった人?」

もしかしてあんまりいい人じゃないとか!?

と叫んだ。


春彦は腕を組むと

「婚約者だった可能性は高いと思うけど」

と答えた。

「ただ、須理さんはこの人と会ってない感じだったから良い人とか悪い人とかじゃないと思う」

ほら、須理さんは既に和也さんが好きだったじゃん


伽羅はハッとすると

「あ、だったね」

と答えた。


春彦は頷きつつ

「でも、四国で開業ってどうしてなんだろ」

特別な家系なんだから地元の方がやりやすい気はするけど

「違うのかな」

と呟いた。


島津家にしても他の家系にしても繋がりは殆ど地元だ。

島津はやはり九州一帯が主勢力だ。


だが、この平良始はその地盤から海を隔てた四国で仕事をする道を選んだのだ。

何故なんだろう?

春彦はそんなことをフと考えながら更に添付されている書類に目を通した。


「前は何カ所か単独監査していたみたいだけど今はコンサルティングの仕事ばかりみたいだな」

その一つが南くんのところなんだ


伽羅も横から見ながら

「だね」

でも3か所で年棒が800万ってすげぇ

と呟いた。


春彦も頷いて

「だよな」

800万かぁすげぇ

と呟いた。


しかし、春彦が知らないだけで直彦の印税は遥かに高かった。


春彦は不意に以前の単独監査をした企業の名前を見て目を細めた。

「…個人の小さな警備会社の監査もしてたんだ」

3年前にやめてるけど

「他にも個人の小さな会社や学校法人とかしてたみたいだな」


伽羅は指を差すと

「って言うか、単独監査の仕事は全部3年前にやめてる気がする」

と告げた。


春彦は頷いて

「うん、3年前に監査の仕事からコンサルティングの仕事に切り替えたみたいだな」

と告げた。

「何故だろう」


春彦は小さく欠伸をすると

「一応、その辺りを調べておいた方がいいか」

警備員の男性に警備会社っていうつながりも気になるし

とパソコンを立ち上げると社名を入れて検索を掛けた。


最後までお読みいただきありがとうございます。


続編があると思います。

ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。

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