第五章1ページ
ポン太【おい、俺への声掛けはないのかよ!】
一応俺もいるんだけど!と抗議を唱えるポン太
彼方【大丈夫、戦力に数えてねぇから】
ポン太【をい】
彼方【なんせ行くぞ、後二匹!】
ポン太をよそにヒトキリ3、4へと向かう面々
ポン太【まったく、俺の実力を認めてないな・・・】
やれやれ、とため息をつくポン太にカヤが心配そうに声をかける
カヤ【ご主人様・・・いえ、ポン太様、無理に前に出ずとも私があれごとき散らしてみせますので】
ポン太【様付けも禁止ね、やだよ、ゲームなんだから前にでなきゃ面白くないじゃん】
未だによそよそしい彼女にご主人様命令といいながら様付けを禁止する
そして、後ろに下がってても面白くないからとまた新しいユニーク武器を手に持つポン太
カヤ【そこを禁止されるとお名前を呼べなくなるのですが・・・】
一応自分はメイドの身分でご主人様相手に友人のように接するのは気がひけるが、ご主人様命令と言われてしまえば従うしかないのがメイドの悲しいところである
ポン太【向こうと同じでいいよ、別に気にするほどのものでもないし】
カヤ【で、では心の準備が出来ましたら】
向こう、つまりリアルと同じ呼び方でとカヤに言うが当の本人であるカヤはやはり気乗りしないようだ
ポン太【うい、じゃあカヤも楽しんでいこうぜ!】
カヤ【わ、わかりました、では私は先に行きますね】
このままではまたいろいろ禁止されてしまう上に主人を危ない目に合わせてしまう
カヤはそう思い前線へと一目散に駆け出すのであった
ポン太【今度はモノホシブレードとは比べ物にならんからな!】
そう言ってポン太の手には羽子板のような物が握られていた
ポン太【とっつげきー!】
そして遅れて前線へと走り出す
彼方【刀の攻撃は右手が大振り、左手が突きとかの小振りっぽいぞ、必ず右手は振り上げるし左手は手前に引くみたいだから動作をしっかり見ておけ】
ネネ【お兄ちゃん!私が肉壁になるからその隙にやっつけちゃってください!】
彼方【攻撃受けたいだけだろ!却下だ却下!】
ネネの行動の根底にあるものがわかっているため即刻却下する彼方
ジェラール【そう、ネネ様親衛隊の我々がそれを許しませんぞ!】
その会話に横から入ってきては全軍突撃しヒトキリの攻撃を全力で受け止めネネに当たらないようにする親衛隊達
ネネ【あいつらマジでなんなんだよ!殺すぞ】
彼方【落ち着けって、せめてイベント終わってからにしろ】
物騒な事を言いながら武器を構えるネネに彼方が待ったをかけてとりあえずは事なきをえるのであった