第一章8ページ
ウルフリーダーデスの雄叫びを聞きそれぞれ雄叫びをあげるウルフデス
するとウルフデスの名前の横にバフを示すアイコンが現れる
どうやら攻撃力アップのアイコンのようだ
そして二人を囲むように散らばるとそれぞれ連携して動き出す
ヒットアンドアウェイ、飛び付き離れを繰り返していく
大剣の彼方にとってはかなり辛い戦法である
彼方【ちっ・・まともに当たってくれねぇ】
リル【彼方、少し考えがある、あと一回ぐらいスキル使える?】
彼方【一回ぐらいなら使えるぞ、どうするつもりだ?】
リル【あいつらを一ヶ所に集めるから一気に叩ききって】
彼方【りょーかい】
リルの提案にのり武器を構える
いつでもスキルを放てるように力を入れる
リル【必殺・・撒き餌!】
そんな彼方を後ろからウルフデスの群れの中へ突き飛ばす
彼方【餌俺かよ!ちょっ、まっ・・】
不意を突かれてウルフデスの群れの中へ倒れ込む彼方、そこに群がるウルフデス
彼方はデジャブを感じつつ防御に専念する
彼方【ついさっきもこんな死にかたしたんですがっ】
群がるウルフデスの攻撃を紙一重でかわし、大剣で受け止め必死に抵抗をする
リル【フレイムストライク!】
そんな彼方を助けるためにリルはウルフデスの群れを彼方ごと焼き払うことにした
彼方【あっつ、あちちち!助けかたが雑なんだよ!】
程よく焼けながらもウルフデスの群れを一網打尽にすることに成功し残るはウルフリーダーデスのみになった
しかし、先程の攻撃により彼方は体力がギリギリまで減っているためミリアルから貰った回復水を飲み体力の回復をはかる
このゲームの仕様では体力の回復をするときは一度に回復するわけではなく徐々に回復するのである
一部例外はあるが回復魔法しかり回復アイテムしかりスキルでも同じだ
そして最大の特徴としては回復魔法やアイテムは一度のクエストで使えば使うほど回復量が減っていくのだ
一度目は100%
二度目は90%
三度目は70%
四度目は40%
五度目以降は10%
と、前半に回復すればするほど後半に辛い思いをしてしまうのだ
回復魔法毎にこの効果は別で適用されるので回復魔法やアイテムを複数種類を用意しておけばある程度は対応できはするのだが序盤は回復手段がほぼ無いので戦いが長引けば長引くほど不利になっていく
ちなみにフレンドリーファイアは実装されていないため見た目は燃えているがダメージは0である
リル【彼方を焼かせて敵も焼く】
彼方【そんなどや顔で名言!みたいな雰囲気だすなよ、俺からしたらただの誤射だぞ】
リル【狙ったから誤射じゃない】
彼方【もっと問題だよ】
がくりと肩をおとしながらも体力が回復すると武器をまた構え残ったウルフリーダーデスの動きを警戒するのであった