第四章24ページ
バロン【鉄球は爆発するようなので極力近接戦闘は避けてください】
緑【でもあれだけ転がってきたらどうしようもないよ?】
大量の鉄球が既にこちらに向かって転がってきており
バロン【自分がこれで受け止めます】
先ほど受け止めた棒を構えて転がってくる鉄球の大群を受け止めるためにもぐっと足に力をいれ
棒に鉄球が当たり頭の上にひよこがまわ・・らずに爆発し残りの鉄球も連鎖爆発をおこしていく
もちろんバロンは爆発に巻き込まれてしまう
バロン【不覚・・・接触起爆までは読めませんでした】
カヤ【不用意な行動は控えてもらえないか?】
さっきの仕返しとばかりにカヤはそうバロンへと忠告をする
バロン【喧嘩を売られてる気がするんですが?】
カヤ【なんだ?安い喧嘩でも私は買うぞ?】
緑【ちょ、二人とも落ち着いて】
一触即発、二人は今にも衝突しそうな雰囲気を流している
緑の声は聞こえてないようで二人のにらみ合いはつづいていたが
ネネ【二人してずるいですよ!次は私が受け止める番なんですからね!】
喧嘩が始まりそうな二人の間にわって入ってわめき散らすネネにより二人は不服ながらにも離れていく
緑【はぁ・・・ネルさんたち戻ってきてくれないかな・・・】
緑はこの状況についていけず、また仲裁にはいることも苦手なためとても居心地の悪い気持ちになっていた
ネネ【さぁ!私にも!痛みを!】
更に転がってくる鉄球の前で両手を広げて体で受け止めようとするネネ
そして鉄球が・・・ネネの少し手前で爆発四散する
ネネ【な・・・なんでぇぇぇぇぇ!】
ネネの悲痛な叫びがこだまする
ジェラール【いけっいけぇぇぇ、ネネ様をお守りするのだ!】
先頭で指揮を取っている男、名前をジェラール
ジェラールの号令に従って男達が雄叫びをあげながら鉄球に対して遠距離攻撃をしかけ爆破していく
鉄球の数はみるみる減っていく
バロン【なんですか、あの集団】
ネネ【人の楽しみ奪いやがって・・・うっぜぇ】
バロン【ネネさん、剥がれてますよ】
ネネ【剥がれもするっつーの!】
そしてジェラールがネネの元へ走ってくる、目の前にくれば片ひざをつき
ジェラール【ネネ様、お怪我はありませんか?我らネネ様親衛隊到着いたしました!ご命令を!】
ネネ【即刻消えろ】
ジェラール【はっ、お任せを!我々があの鉄球どもを消して来ます!】
そういうとジェラールは前線へと走り出す
ネネ【そういう意味じゃねぇだろ今のはよぉ!】
バロン【自分の都合のいいように言葉を改竄してましたね】
鉄球の数はみるみる減っていくがネネの怒りは増大していくばかりであった