第四章23ページ
バロン【おや?どうしましたか?】
カヤ【そちらの方達が所属しているギルドのリーダー、で間違いないか?】
カヤはバロンを見ながら彼方へと確認をとる
彼方【ん?そうだけどなにかな?】
カヤ【私はカヤと言う、よければそちらのメンバーと共同戦線を張りたいのだがよろしいだろうか?】
彼方【あぁ、好きにしてかまわんよ】
カヤ【恩に着る、それとよければこのイベントが終われば一目会いたいのだがいいだろうか?】
彼方【おっけー、じゃあイベント終了したらバロン君にでもついてきてくれるかな?】
カヤ【あぁ、わかった】
彼方【じゃあ、バロン君、緑ちゃん、カヤさんそっちは任せた、またなんかあれば連絡するよ】
バロン【了解です】
そうして彼方は通信を切る
バロン【で、一つ聞きたいのですが】
カヤ【なんだろうか?】
バロン【さっきと言ってることが真逆なのですが】
先ほどまで一人でどうとにでも出来るから邪魔だけはすんなよオーラを出していたカヤだったがなぜか彼方との通信では真逆の事を言い始めたことにたいしてバロンは突っ込まざるおえなかった
カヤ【ふむ、そうでしたか?ともかく共にこのイベントをとっとと終わらせましょう】
緑【まさか彼方さんラブの人?】
先ほどとは手のひら返して言ってることが全然違うため、もしやと緑は勘ぐるが
カヤ【いえ】
即答で否定されてしまう
バロン【まぁ、リーダーもカヤさんとは面識なさそうでしたしね】
カヤ【それよりも、ウェーブ2はじまるみたいですよ】
カヤは断固として理由を答える気はないようだ
そして皆の目の前にウェーブ2開始とメッセージが現れる
ウェーブ1と同じように鉄球が転がってくる
ネネ【バカの一つ覚えなんでしょうか】
バロン【それならどれほどいいことでしょうね】
カヤ【切り捨てて来ます】
バロン【あ、ちょっ】
バロンが制止するよりもはやくカヤは飛び出し鉄球真っ二つに切り裂く
先ほどと変わらずいとも簡単に斬られてしまう鉄球
だが、次の瞬間斬られた鉄球が火花をあげ大爆発
周辺に転がってきていた鉄球も連鎖爆発しカヤは爆発に巻き込まれてしまう
カヤ【不覚・・・】
くそっ、とばつが悪そうにリスポーンし戻ってくるカヤ
バロン【カヤさん、一人で突っ走るのはよくないですよ】
ネネ【そうですよ!私だって爆発に巻き込まれたかったんですけど!】
バロン【そうゆうことじゃないです】
ネネ【えっ】
緑【ネネさん、話がややこしくなるからこっちにおいで】
ネネは強制的に緑に引っ張られその場を離れることになってしまう
バロン【協力しようと言ったのは貴女ですし、一人で突っ走るのは他の方を危険に晒してしまいます、なので出来るだけ避けてくださいね】
カヤ【すまない・・・善処する】
素直になりきれないのかとりあえず考えておく、ぐらいのニュアンスでカヤは返事をする