第四章22ページ
ネネ【みんなでかかれば怖くない!】
一匹の鉄球をよってたかって袋叩きにしたあげく踏み潰しながらネネはない胸を張ってかっこよく言いきる
緑【なんかその姿だけみればネネちゃんが一人で倒したみたいだよね】
ネネ【いえいえ!みんなの力あってのことなのは重々承知しています】
タナ【しかし、これだけみんなでよってたかって攻撃してやっと一匹だけですか】
タナの言葉に緑は一人で戦っているカヤを指差して
緑【一人でばっさばっさ斬り倒してる人もいるんだけどね】
そうカヤは相も変わらず鉄球を一太刀のもとに斬り倒している
誰の助けも借りずに、誰の迷惑になることもなく、だ
ネル【ねぇねぇ、あの人に声かけてみない?】
バロン【あの方をチームに勧誘するために、ですか?】
ネル【んー、勧誘じゃなくて普通にイベント協力しませんかー?って感じで、それに私のところだと多分腐らせちゃうからリーダーの所のがいいとおもう】
タナ【自分のところもあの人の実力を発揮させきれないでしょうし、それにまぁ、勧誘云々はおいといて協力するのはありですよね、あんな強い人なかなかいないですし】
そして一同の同意を得て代表としてバロンがカヤに声をかけにいく
バロン【そこのお嬢さん、よければ一緒に戦ってくれませんか?】
カヤ【すまない、人と群れるのは好かんのだ、気持ちは有り難いがお断りさせていただく、ただこの戦場では共に戦う仲として気ぐらいはかける故、そちらもそうしてくれるとありがたい】
バロン【駄目でした】
緑【なんでちょっとナンパみたいになってたの?】
バロン【声をかけるのはリーダーの役目だし】
ネル【ごめん、ギルドメンバーから連絡があったから東の外門に援軍にいってくるよ】
タナ【ポン太さん達がちょっとピンチっぽいので】
バロン【了解、こっちはなんとか食い止めてみる】
ネネ【私はここに残りますね、お姉ちゃんに会うのもちょっと気がひけるので】
そしてネルとタナは東外門へと移動していった
二人が移動してすぐに通信が入る
それは彼方からの通信だ
彼方【バロン君、聞こえるか?このイベントの重大な要素について話をしておく、実はさっきポン太が死んでしまって・・】
彼方から話を聞いたバロンはなるほどとうなずき
バロン【先ほどネルさんとタナさんが東外門へ援軍として向かわれましたよ】
彼方【おー、あの二人が手伝ってくれるなら心強い】
カヤ【あの・・・】
彼方とバロンの通信にカヤが横から声をかけるのであった