第四章20ページ
そして、彼女ネネはナナと違い誰にでも対してドMで・・・
男【君、そんなに痛いのが好きなら俺がもっと気持ちいいことを教えてあげようか?】
ネネ【なんだてめぇ?初対面のクソ野郎に私がなびくわけねぇだろ?とっとと失せろ死にてぇのか?】
男【ひぃぃぃぃ】
あるわけでもなく、やはり双子の姉妹
良く似ているようだ
そのむかし、彼方とリルに助けてもらいそこから仲良くなり今にいたる訳だが、それはまた別のお話
ネネ【と、変な人はほっといて!ここに私を気持ちよくしてくれる何かがあると聞いて来ました!】
バロン【自己紹介かな?】
タナ【ネネさんは一応今は僕のギルドに所属しています】
そんな話をしているとそれぞれの目の前にウェーブ1とシステムメッセージが現れる
バロン【さて、何が現れるやら】
ネル【よーし、がんばるぞー!】
かすかに地面が揺れはじめたかと思うと遠くに土煙をあげながら何かが近づいてくるのが見える
徐々に近付いてくるそれは黒い球体だった
バロン【◯ANTZかな?】
タナ【やめてくだちい!】
緑【タナさん、リーダーがいたらアウトっていわれてるよ】
タナ【おっと・・・】
その黒い球体はバロン達プレイヤーのいる場所より少し手前でとまり
球体から両手両足と頭がはえてくる
ネル【鉄球魔神ゴロゴー◯かな?】
バロン【似てますけどアウトですね】
ネネ【似たようなフォルムですしね】
そしてその後ろから多数の黒い球体が転がり止まる
そして人形?にチェンジしていく
そのエネミーの名前は鉄球マンゴロゴロ
緑【びみょーなラインの名前できたね】
バロン【どうしても名前をパクりぎみにしたかったんでしょうね】
ネネ【あ、あれにひかれたらどんな快感が得られるのか・・うへへ、ぐへへ・・】
想像しつつ恍惚の表情を浮かべるネネ
バロン【とりあえず変態は放置しとくとして】
ネネ【放置プレイだなんてそんなっ・・それはそれでいい・・】
バロン【これだからドMは・・とはいえ、多分また転がってきますよね】
その言葉を待ってましたと言わんばかりにまた球体に戻り転がり外門の方へと突撃してくる鉄球の大群
ネル【いっくよー、ビッグブーメラン!】
巨大なブーメランを球体へと投げつける、しかし高速回転するそれにブーメランは弾かれてしまう
緑【アローレイン!】
矢の雨を降らせ鉄球へと攻撃するがそれもまた弾かれてしまう
バロン【ステーンバーイ】
スナイパーライフルで撃つもやはり弾は弾かれる
緑【なんか】
バロン【軽く詰んでないですかね】
ネネ【私が体をはってぇぇぇぇ、とめるっ】
ドンッという鈍い音と共に弾き飛ばされるネネはとても気持ち良さそうに顔をほころばせながら地面へと激突
ネネ【我が生涯にいっぺんのくいなし・・・ガクリ】
ネネは倒れた
バロン【そうそうに脱落者が・・・】
ネネ【すっごく良かったですよ!皆さんもどうですか?】
タナ【あ、復活できるんですね】
ネネ【気付いたらここに立ってた!】
しかし、鉄球を止める方法がわからないことにかわりはないのであった




