第四章18ページ
ギリー【いや、猶予みじかっ!】
グラント【あと10発か】
ナナ【一秒につき一発!10人でやれば一秒で倒せます!】
ネル【それでも喋ってる暇ないよ!】
タナ【それでも喋ってますけどね!】
それぞれ一斉にロボットに残り10回攻撃を当てるために飛びかかる
そこからの時間は一秒がとても長く感じるものだった
一秒毎に回数がどんどん削られていく
残り5、4、3
しかしそこからロボットが急浮上、ネルのブーメランでも届かない位置へ
ナナ【あ、これは終わった・・・】
ハイアット【爆発を俺が防げるか・・・いや、防ぐ!あの方なら絶対に防ぐだろうからな!】
残り一秒
もはや自爆は止められない
そう誰もが諦めた瞬間
残り3から0へ一気に数が減り、ロボットが機能を停止
そのまま地面へと落下し巨大なクレーターを作り更に身体の半分を地面に埋め動かなくなってしまう
ギリー【何が起きた?】
ネル【鳥にでも当たったんじゃ?】
タナ【そのわりには鳥は落ちてきてませんよ】
グラント【ならば超長距離からの狙撃か?】
ナナ【確かにその可能性も0ではないですね、ところでポン太さんは何処に?】
先程から姿の見えないポン太をキョロキョロ探すナナ
ナナの言葉にポン太がいないことに気付き他のメンバーも辺りを見回す
するとロボットの背中からひょっこりとポン太が現れる
ポン太【操縦席は無かったでござる】
ギリー【お前そこでなにしてたの?】
ポン太【操縦席の入り口みたいなの見つけて開かないから何回か叩いたんだけど急に動かなくなって・・・】
ポン太いわく、自爆メッセージの前ぐらいからロボットの背中に操縦席の入り口っぽい所を見つけていたらしい
そしてロボットの背中によじ登りなんとかしてこじ開けようと試みていたがあかず
引いてだめなら押してみろ、と言うことで何回かその場所を武器で叩いていたらしい
どうやらそれがとどめになったらしくロボットは機能を停止、落下し今にいたるというわけだ
ギリー【さすがポン太、意外性No.1の男】
ポン太【そう誉めるなよ】
ネル【相変わらず変なところで活躍するね】
ナナ【ホントですよね、いないときってなにかやらかしてるか奇跡起こしてるかですし】
タナ【やらかしてる方が多いんですけどね】
ギリー【ともあれ、とりあえずウェーブ2も無事終わったようでなにより】
ポン太【そういえばネルさん達はもともとどこにいたん?】
ネル【私達は西の外門にいてね】
そしてネルとタナがこちらへくる前の事を話し始めた




