第四章15ページ
ナナ【ポン太さぁぁぁぁん!】
目の前で潰されてしまったポン太に思わず叫んでしまい
ポン太【また死んでしまったでござる】
ギリー【うおっ、目の前にリスポーンするなよ、びっくりするだろ】
ポン太【なんでおればっかり的確に狙われるのか】
ギリー【狙いやすいんじゃね?】
ナナ【同じロボットだから同族嫌悪とか?】
ポン太【ただの八つ当たりなんですがそれは】
煙が晴れるとそこには先ほどの顔だけだったロボットが上半身も地面から出ていた
ハイアット【ジ◯ングみてぇなやつだな】
ポン太【足なんて飾りです、偉い人にはそれがわからんのです】
ギリー【まぁ、現にあの状態の相手に叩き潰されてるからな】
ポン太【不意打ちでよかったと思ってる】
グラント【しかし、先程のダメージは残っているようだな】
グラントの言葉によくよく見るとあのロボットの顔の端に爆発した後が残っていた
そこからはバチバチと火花を散らせている
ポン太【水かけたら倒せるんじゃね】
ナナ【では僭越ながら!】
そう言うとナナは駆け出し軽い身のこなしでロボットの顔面付近まで移動し
ナナ【アクアスプラッシュ!】
特殊調合した水の入ったグラスをロボットに投げつける
それがロボットに当たった瞬間、火花は一層激しくなりロボットは悶え苦しむ
そして次の瞬間、ナナはロボットの手のひらによって弾かれポン太の真横に吹き飛ばされてくる
ナナ【げふっ】
ナナは倒れた
ポン太【ナナさぁぁぁぁん!】
ナナ【死んでしまいました】
くそう、と悔しそうに地団駄を踏みロボットを睨み付けるナナであった
ハイアット【おいおい!気を付けろとか言ってたてめぇらがポンポン死んでどうすんだよ!】
ギリー【面目次第もございません・・・】
ナナとポン太にかわりギリーが頭をさげ謝る
グラント【まぁ、気にすることはない、難しければ難しいほどゲームは面白いものだ】
そう言いながらグラントはにやりと笑う
発言だけからでもわかるほどにグラントはどうやら相当なゲーマーのようだ
グラント【で、あの水にはどんな効果があるんだ?】
ナナ【まぁ、リアルの世界で言えば塩酸ですね】
ポン太【結構エグいのぶっかけたね】
ナナ【殺るからには確殺ですよ】
ギリー【確殺されてたけどな】
ナナ【そこは・・・ほらご愛敬?】
ギリー【ご愛嬌だよ】
ナナ【そうそう、それ嬌です!】
そんな話の腰をへし折りポン太が皆に問いかける
ポン太【てかさ、あのロボットって体力バーどこなん?】
ポン太の素朴な疑問にみんなの視線が一斉にロボットの方へと向けられる