第四章12ページ
場面はかわり、そして時を遡る
ポン太【決戦は荒野!】
ナナ【私の先輩への愛を試す決戦ですね!】
ギリー【やべぇ、ここツッコミ役がいねぇ】
はやくも危機感を覚えてしまうギリーだが、そうここにはツッコミ役がいないのだ
そもそもギリーもどちらかと言うとボケよりのタイプなので二人の暴走を止められる気がしない
ナナ【さて、真実はおいといて、ウェーブが始まりますよ!】
ギリー【真実なら置かずに持ち歩いた方がいいんじゃ・・・】
ナナ【そうともいいますね!】
ポン太【さて、どんな敵が出てくるのか、どうせなら強そうなのがいい】
ナナ【えー、ここは可愛いのとかの方がよくないですか?】
ポン太【巨大ロボ!巨大ロボで来てクレメンス】
ギリー【前者はいいとして後者は世界観ぶっ壊れるんよ】
ポン太【ロボットにはロマンが詰まっておるのじゃよ】
ナナ【えー、そんなの可愛くないじゃないですかっ、こう小動物みたいでもふもふっとした生き物の方がいいにきまってますよ】
ギリー【一応出てきたら倒さなきゃいけないんだからね?】
ポン太【ロボット!】
ナナ【モフモフ!】
ギリー【仲悪いなおい】
ウェーブ1スタート
そんなシステムメッセージが全員に送られてくる
そして現れたのは・・・
ナナ【何も来ませんけど】
ギリー【ここにはなんも来ないんじゃね?】
ナナ【それはないやろ】
ポン太【それはないやろ】
ギリー【仲いいなおい、駄目だリーダーとハリセンください】
ツッコミ役疲れたんだけどとため息をつく
しかし何も変化は無く、他のギルドのメンバーもざわつき始める
グラント【おい、お前ら、敵が現れない理由とかわかるか?】
ナナ【おや?グラントさんじゃないですか、残念ですけど私達でもわかりません】
ギリー達の姿を見てグラントとハイアットが近付いてくると現状で何かわかることはないかたずねてくる、しかしギリー達も何も知らないため答えることが出来なかった
ギリー【少なくとも中央外門には敵は現れたって話だけど】
ポン太【んー、やっぱりここには何も来ないんじゃね】
ナナ【かもしれませんねぇ】
ギリー【君たち少し前の会話思い出してごらん?】
ふにおちずそう言うギリーだったが、その次の瞬間地面が突如揺れ始める
ハイアット【こいつは大物が出てきそうな予感だぜ】
グラント【各員警戒、門から離れるな】
そしてドンっと言う音と共に少し離れた場所の地面から何かが突き出してくる
それはロボットの顔のような物だった
ポン太【うぉぉおおお、ロボットやんけ!】
喜んだポン太はその顔面に近付いていく
ナナ【なーんだ、モフモフじゃないんだ】
ギリー【おい、不用意に近付くなって】
ポン太【大丈夫大丈夫!顔しか出てない・・】
その言葉は続くことはなく、ロボットの目から放たれたレーザーによってポン太は焼き尽くされてしまうのだった