第四章11ページ
ゆっくりと目を開くとそこには青空が広がっていた
彼方【ただでやられちった】
そう苦笑いしながらぼそりと呟き起き上がり
啖呵をきりのこったわりにはあっさりとやられてしまい、ただただ一方的にやられてしまい
言ったことはかっこよかったがそのあとはカッコ悪かった
リル【彼方!】
そんな状況でリルが彼方をみつけ駆け寄ってくる
彼方【おお、戦場の近くに復活したのか、ようリル無事でよかっ】
リル【クエイクストライク!】
彼方【ちょっまっ、ぶべらっ】
足元から出現した岩の柱に吹き飛ばされ地面に激突する彼方
彼方【をい!今のは互いに抱き合うところじゃねぇのか!】
リル【あんな自己犠牲みたいなやり方でうちが喜ぶわけないでしょ!】
彼方【うん、ごめんなさい】
リル【まったく・・・ほら前線に戻るよ、まだみんな戦ってるんだから】
彼方【おう】
そうして二人は戦線へと復帰する
セレナ【こっからさきは通行止めや!ガードインポッシブル!】
盾を地面に突き刺し横に広くガード領域を拡げる技だ
その領域は何者も通すことはなくまた通ることも出来ない!
そんな技だ
そしてその壁へとウルフデスとハエーナが群がっていく
セレナ【うちのガード、簡単には崩されへんで!】
みにか【ウインドフォール!からの~クエイクプレッシャー!】
そしてそのウルフデスとハエーナを風の魔法で一ヶ所に集めそこに地の魔法で一気に押し潰す
マイナ【おらおら!いくらはやくても俺の弾からはにげられねぇんだよ!】
もはや一人称すら迷子になるほどテンションが上がっているマイナはそれでもスナイパーライフルで動きのはやいハエーナの脳天をぶち抜いて倒してしまう
レンジ【いやぁ、流石マイナ君、二発を牽制に使い三発目を当てる・・・恐ろしい射撃性能だな】
彼方【お前さんわかるのかそれ】
レンジ【おや?リーダーおかえり、まぁ僕とてFPSプレイヤーだからね、とはいえFPSであんな撃ち方する事がまずないけど】
二発の銃弾で相手の動きを制限し、三発目を撃つ場所に誘導し当てる
そんな技術らしいが
そもそも対人戦のFPSでは基本的には撃ち合いになるのがほとんどで
スナイパーも見つかる前に撃つが基本のためまず使わないとのことだ
仮に使うのであればそれは実戦に近い時だけだろうと、補足するのであった
セレナ【お、彼方おかえり、大丈夫やったか?】
彼方【もれなくやられたけどな】
みにか【死体は焼いといたから安心してね!】
彼方【せめて出棺してからにしてくれませんかねぇ】
リル【うちも焼きたかった】
彼方【うん、そもそも人を焼くゲームではないのよこれ、さて状況報告頼む】
セレナ【ウルフデスとハエーナの混合部隊はほぼ倒したんちゃうやろか】
みにか【あの人達も後ろに下がって戦ってくれてるから前線は維持できてるし】
レンジ【マイナ君の射撃が正確すぎて、群れからそれた奴はほとんど始末したようだね】
彼方【なら次はウェーブ3って所か】
彼方達は次のウェーブに備えるのであった