第四章8ページ
ライル【敵をぶっ倒せばいいんだろ?】
彼方【そうだけど違う!もっといろいろ書いてただろ!】
ライル【いちいち読むかよそんなもん】
彼方【読めよ!】
レイガ【で、ルールがどうしたってんだ?】
彼方【ウェーブの終わりにいた人数によって次のウェーブの敵の数が変化するってルールがあったのを覚えてるか?】
レイガ【あぁ、覚えている】
彼方【もし、この場所に10人いてこのウェーブで一人倒されてウェーブを終わったとする、そしたらこのウェーブにいた人数は何人になるとおもう?】
ライル【一人死んだなら九人だろ、馬鹿かお前は】
すっとレイガがライルの言葉を手で遮る
レイガ【悪いが俺も九人になると思う】
彼方【じゃあ、一人死んでそいつが戦線に復帰した場合は?】
レイガ【戻ってくるわけだから十人じゃないか?】
彼方【もし、こちらの死体が人数としてカウントされるとしたら?】
レイガ【その場合は・・・ってちょっとまて、それは信憑性あるのか?】
彼方【まだ仮説の域だが・・おれは間違いないとおもってる】
レイガ【根拠はなんだ?】
彼方【他の門にいったうちのメンバー達のうち1人が一度魔物にやられている、そしてその死体は本人がその場に戻ってきてもそのまま残っているそうだ】
レイガ【なるほど、確かに確証には至らないが・・・信憑性は充分だな】
しばしレイガは考え込み顔をあげギルドメンバーへと通達する
レイガ【総員後退!門の前まで戻るぞ】
ライル【まて、なにを勝手に】
レイガ【悪いがここは俺のギルドだ、決定権はギルドリーダーの俺にある】
ライル【このギルドをここまで育てたのは俺だぞ、お前は俺の後をついてきただけだろうが!】
レイガ【それでも、俺には仲間を守る義務がある!】
ライル【義務だと?ギルドのメンバーなんざただの捨て・・・がふっ】
言葉の途中でライルの頭に大剣のブレードバッシュが炸裂する
彼方【それ以上口開いたら俺が真っ二つにしてやるよ】
大剣をかつぎ明らかに怒っている彼方がそこには立っていた
レイガ【すまない、うちのメンバーが】
彼方【気にすんなよ、それより門まで戻るぞ、そいつ担いで走れるか?】
レイガ【あぁ、問題ない】
いうやいなやひょいとライルを担ぎ上げ走り出すレイガ
リル【結構力あるんだね】
レイガ【前衛特化のステータスにしてあるからな】
襲いかかるウルフデスを退けながら門の近くまで戻ってきた所でウェーブ2が開始されると通告が出る
それと同時に地面が揺れ彼方達とリルが分断されてしまう