第四章5ページ
イベント開始のカウトダウンが始まり、イベントの開始が近いことを告げる
彼方【さーて、どうなることやら】
リル【他のギルドがどう動くかわからないからなんとも言えないけど・・・】
みにか【とりあえず伝えることは伝えたし、あとはどこまで理解して行動してくれるかだね】
セレナ【とにもかくにも目の前にきた敵を倒すしかないっちゅーことはかわらんやろ】
先程この場にいる他ギルドのプレイヤーにはイベントの内容的に不用意に他の門に援軍を送るのは得策ではないことを伝え、もとより理解している者もいれば気付いていなかった者、理解しようとしないものがいた
レンジ【僭越ながらこの僕も戦いに参加するから安心したまえよ】
マイナ【そのフライパンで戦うわけ?】
レンジ【コックだからね!そうゆう君の獲物はアサルトライフルなのかい?】
マイナ【重火器全般、が正しいかな】
彼方【リアルのイメージとはかけ離れた武器だよなぁ】
マイナ【リアルはリアル、ここはここですから】
彼方【まったくもってその通り】
と、会話をしているとイベント開始の合図が鳴り響く
周りのプレイヤー達が武器を構え臨戦態勢へとうつる
少し離れた位置に魔物が召喚される
それは彼方達もよく知る魔物ウルフデスだ
ざっとみただけでもその数は50を軽く超えている
セレナ【こいつは倒しがいがありそうやな】
彼方【ちょっと気がひけるが・・・】
リル【まぁ、あんなクエストやったあとだからね】
とはいえ、当たり前ではあるのだがこのウルフデス達はあのウルフリーダーデスとは関係ないようで構わずに襲いかかってくる
みにか【とりあえず近付いてくるまでに数減らすか削れるだけ削るね】
彼方【おう、ただし魔法使いすぎも気を付けろよ、イベントは始まったばっかだからな】
リル【体力管理もしっかりね】
彼方【よし、俺も前にでる・・・】
前線へと走り出そうとした彼方の真横を銃弾が掠めていきウルフデスを一匹仕留める
彼方【おぉ、流石重火器全般使うだけのことは】
マイナ【っ・・くくく、はっはっはー!おらおら!どんどんドタマぶち抜いてやるぜ!】
人がかわったように言葉使いが荒くなり高笑いしながらウルフデスの頭を正確に撃ち抜き蜂の巣にし倒していく
彼方【トリガーハッピーも真っ青だな】
みにか【さっきまでのおとなしいマイナさんを返してぇぇぇ】
レンジ【ふっふっふっふ】
彼方【まさかこっちもフライパンを握ったら性格が・・・】
レンジ【マイナ君・・・怖い】
リル【そうでもなさそうだね】
イベントは始まったばかり、せまりくるウルフデスの数は少し減っているが勢いは衰えることはなく波のように押し寄せてくる