第一章5ページ
彼方が声のする方に振り返るとそこには自分と同じぐらいの身長で銀髪のポニーテールに綺麗な顔立ちの少女が立っていた
彼方【よー、リルも街についたんだな、無事につけたか?】
リル【無事にってどうゆう意味?うちは最初から街にいたけど?】
彼方の言葉に怪訝な表情を浮かべ首をかしげるリルと呼ばれた少女
彼方【最初から?最初は空中に放り出されて森の中に叩き落とされるんじゃないの?】
リル【なにそれ、うちは普通に始まったときは教会から始まったよ】
彼方【えぇ・・・俺は空の旅と森の旅とあの世の旅を経験してきたんだけど】
彼方はゲームを起動してからこっちの経験をリルにありのままに語った
それを聞いてリルは御愁傷様と半分笑いながら彼方の肩を叩くのであった
このリルと言う少女は彼方とは幼馴染であり
昔から良く一緒にゲームをしている仲だ
今回もフリーディアオンラインを始めたら街で合流しようと約束していたのだが、なかなか来ない彼方にしびれを切らして一通り街を散策していたのだと言う
彼方【そう言えばリルは職業何にしたん?】
リル【片手剣の剣士だよ】
彼方【最初のスキルポイントの振り分けは?】
リル【MPと攻撃、魔法攻撃力に体力かな】
彼方【剣士なのに魔法攻撃力とかMPとかいるの?】
リル【彼方・・・ちゃんとチュートリアルやった?】
呆れため息をつきながらどうせいつものように飛ばしたんでしょと言うと説明を始める
リル【MPはスキルを使うときにも必要だから上げとかないと大事なときにガス欠しちゃうよ、魔法攻撃力は簡単な魔法は使えるようになっておきたくて上げただけだけどね】
彼方【なるほど、つかさっきも言ったけどチュートリアルらしいチュートリアルは受けてないんだよ】
なにせ空から自由落下していたのだ
そしてサポートメカ?のメディナとやらは大事なことはほぼ教えてくれなかった
教えて貰ったものと言えばメニューの開きかたぐらいのものである
リル【でも聞けば聞くほど不思議だね、プレイヤーはあの教会から始まるのがデフォルトでそこのNPCにチュートリアルを受けてから教会を出て冒険が始まるって雑誌にも書いてたよ?】
彼方【わからん、空に放り出されたあげく良くわからんサポートメカ?ロボット?とかにチュートリアルって名目でメニュー画面の開きかただけ教えてもらって地面に喧嘩売ったからな】
リル【サポートメカ・・ねぇ、そんなものがあるのもどこにも載ってなかったし、彼方のアバターなにかあるのかもね】
彼方【変なことにならなければいいんだけどね】
だいたいそうゆうかわったことになるやつは面倒ごとに巻き込まれると相場が決まっているのだ