第三章12ページ
彼方達はナナをギルドに迎え入れ冒険者の集いを出る
彼方【さて、とりあえず木を切るところから始めるか】
今フリーディアオンラインで一番ホットであろう伐採スポットへ到着する
しかしそこは案の定といえば案の定に大量のプレイヤーが木を切っていた
ほぼすべてのプレイヤーが木を切り、リスポーンしたらまた切るを延々と繰り返している
ギリー【これは、想定内と言えば想定内だけど】
ポン太【みんな木こりにでも転生したのかレベル】
セレナ【流石のうちでもこの状況はひくわ】
彼方【このままだと俺達の番になるまでに日が昇るんじゃねぇか】
ナナ【じゃあ先輩!私についてきてください、とっておきの場所を教えてあげます!】
そう言いながら彼方の腕に抱きつきそのまま腕を引っ張り歩きだすナナ
緑【そう言えばリーダーとナナさんってどういった関係?】
ナナ【それはですね!前世から来世まで未来永劫共に過ごすことを定められたアダムとバブなのです!】
彼方【お前入浴剤みたいになってるぞ】
みにか【ナナさんは入浴剤だった?】
ナナ【そう、お風呂に水が無ければいけないように二人は切っても切れない関係なのです!】
セレナ【この子のメンタルかなり強そうやな】
リル【メンタル強いなんて物じゃないけどね】
そんな話をしながら歩き続け少しいくと開けた場所に到着する
一見すると周りには何もないだだっ広い平原といった感じだ
ポン太【なにもないんですがこれは】
みにか【馬鹿には見えない木でもはえてるんじゃない?】
ポン太【みにかさん辛辣・・・】
バロン【いや、その法則でいくとみんな馬鹿になりそうなんですが】
緑【僕もまったく見えてないんだけど】
リル【うちも見えてないからね】
彼方【よかったぁ・・・俺とポン太だけかと思ったぜ】
ギリー【急に見えるようになったわ】
彼方【嘘つけ!】
ナナ【さて、では見ててくださいね!特に先輩!】
ナナはそういうと平原の方に向き直り大きく息を吸う
そして
ナナ【木よ!はえてこーい!】
そうすると一本の木が地面よりはえてくる
そしてその木には顔があった
木【ナナちゅわーん♪オイラを呼んだでゲスか?】
ナナ【皆さーん、この木しばきたおしてくださーい、延々と木がドロップするので!】
木【ちょぉまってぇな!ナナちゃんにならいざ知らずどこの馬の骨ともわからん野郎になんでこのワテが身をけずらにゃならんのでゲスか!?】
みにか【じゃあお言葉に甘えて】
木【この身削らせていただきやす!】
手のひら返しの速さである
彼方【おー、じゃあ遠慮無く】
木【触ったらブッ飛ばすぞ】
彼方【なんでやねん・・・】
ナナ【女の子大好きな木なので女の人がガンガン攻撃しちゃってください♪】
こうしてカオスな素材集めが始まるのであった