第二章19ページ
煙幕の中より声が響く
ライル【ならば!せめてセレナだけでも貰ってくぞ!それが無理ならセレナだけでも潰してやる!】
煙幕から飛び出しセレナに一直線に向かうライル
それをモノホシブレードで迎え撃つポン太
あっけなくモノホシブレードは弾かれてしまう
ポン太【あ、やべ・・・かくなるうえは・・・えい!】
武器を失ったが反撃を試みる
抵抗するで素手で
そう言わんばかりにライルのみぞおちに一発
これがまさかのクリティカルヒットするのだが、所詮は素手の威力たいしたことはない・・・はずなのだがライルはうずくまってしまう
ギリー【お前素手で戦った方が強いんじゃない?】
ポン太【俺はこっちがいい】
誰もがそう思ったであろうがポン太はそう言いながらモノホシブレードを拾い上げる
そしてライルは一同により動きを封じられる
彼方【変な気を起こせば撃ち抜かれるし斬り伏せられる、いいな】
ライル【ゲホッ・・・好きにしやがれ・・】
ライルの横でレイガは気を失っている
リル【そろそろ起きる時間だよ、アクアストライク】
そんなレイガをリルの魔法が貫く
レイガ【ぐふっ・・・はっ・・なんだこの状況!?】
彼方【てめぇらの敗けだ、動くなよ?】
レイガ【なにを寝ぼけたことを!】
ギリー【もう一回バッシュいっとく?】
レイガ【あ、あれだけはもう勘弁を!】
相当痛かったのかそれだけはやめてくれと土下座をしてくる始末だった
彼方【さて、本題に入ろうか、こちらの要求は簡単だ二度とセレナに近付くな、そしてシステム的にも次はないぞ】
ライル【ふん、いいだろうセレナには二度と近付かん、だが俺達がPKを続けるのは自由だ、そうだろ?】
彼方【あぁ、PKは好きにすればいい、だがお前達は利用規約に違反した、だからこのあときつーいペナルティがかせられるはずだ】
ライル【あぁ?利用規約違反だと!そんなものいつ俺達がやぶった!】
彼方【このゲームは自由をなによりも大切にしている、お前達は他人の行動を制限しようとした、つまり】
【つまり貴様等は規約に違反したということだ】
彼方の言葉を遮るように空間を裂いて何者かが現れる
それは金色の光を放ち全身はロボットに近い形状だがところどころなんとも言えない作りになっていた
執行官【我は執行官、規約に違反した者を取り締まる者なり、貴様等は自由を犯しただけではなく、公序良俗に反する行為もしようとした疑いがある、よってこれより連行、その後ペナルティを課す】
ライル【な、なにを根拠に!】
執行官【システムは全て知っている】
それだけ言うと二人を連れて空間の中に消えていく執行官
彼方【あれが噂の執行官か、おっそろしいなぁ】
セレナ【あ、あの・・・その・・ありがとう】
彼方【気にすんなって、セレナさえ良ければこれからは一緒に楽しく遊んでいこうぜ】
そしてギルドへの招待を送る
セレナは一瞬迷ったが意を決してその招待を受けた
こうして新しくギルドに一人がくわわったのだ