第二章13ページ
通路を戻りながら彼方はふと思い出したことをセレナに問う
彼方【そういえばあの時ドラモリの爆発から助けてくれたのはセレナだったけどどうやったんだ?そして体力ほぼ0現象はなんだったんだ?】
セレナ【あぁ、あれか?うちのブロッカーとしてのスキルやな】
そしてセレナはあの時の事を話し始める
まず、オールガードにより全員の防御力を上げ、その後自分にディフェンスオブガードと呼ばれるスキルを使用し防御力をさらに上げた
ディフェンスオブガードは防御力を上げさらにこの戦闘中自分の攻撃力を防御力に変換し味方へのダメージの2割を自分が受けるスキルである
ただし、攻撃力は0になってしまうので攻撃にはほぼ参加できないといっていいだろう
そして自分にリジェネ水を使った
これは受けたダメージの半分を徐々に回復するアイテムだ
あとはドラモリの攻撃を受け体力が減り始めた瞬間に自分に回復魔法をかけて耐久出来るかどうかの運任せだったらしい
結果四人分のダメージで体力を合計八割、自分へのダメージで約五割の総ダメージを受けたがそのうちの余剰分三割は回復によってなんとかしのいだものの、リジェネが追い付かずまた回復魔法のかけ直しも出来ずで本当にギリギリのところだったとの事だ
その後、彼方の腕の中でリジェネのおかげでなんとか体力を半分までは回復したのであった
彼方【なるほど、回復、バフ、ブロック、確かに全部やってるわ】
リル【セレナさん凄い】
セレナ【いやいや、そんな程でもないよ、それにまだレベルも低いし基本的な魔法しか覚えられてへんしな】
彼方【なぁ、セレナ、もし良ければうちのギルドにこないか?】
彼方の勧誘にセレナの顔付きが少しだけかわる
セレナ【ありがとーさん、でもごめんやで、うちはソロで充分や、ギルドは入るきあらへんねや、ほんとやったらパーティーもごめんやったんやけど、受けたクエストがクエストやったからなぁ】
彼方【なんかあったのか?】
セレナ【あんたよう見とるな・・】
彼方【一応これでも他のゲームでも長い間チームのリーダーやってるし、人のそうゆうとこには敏感なつもりなんだよ、それに・・・】
リル【セレナさんのジョブは魔法使い、それも支援を前提としてるよね、だからホントなら誰かと一緒に遊ぶつもり、又は誰かを支援するために選んだんじゃないの?】
セレナ【なるほどな、まぁ、なんやちょっと別のゲームでな、うちは見ての通り完全にサポートタイプの能力や、昔から裏で仲間を支える縁の下の力持ちが好きやったんや】
そこからセレナは前にやってたゲームでの出来事を少しずつ話してくれた