第二章12ページ
いったい何が・・・一同は訳もわからずに目の前の光景を眺めている
今の今まで攻撃の予備動作だったドラモリ
こちらは動ける者はいなかった
あのタイミングで勝てる要素など0に等しかった
爆散エフェクトで出来た煙が晴れていく
そしてそこには皆が求めていた答えがあった
先程ドラモリが立っていた場所に何かが突き刺さっている
その正体がはっきりと見える
彼方【あれって・・・】
ポン太【俺のモノホシブレードォォォォ!】
そう、先程戦闘中に彼方にぶん投げられ天井に突き刺さっていたはずのモノホシブレードがさながら伝説の聖剣よろしくそこに突き刺さっていたのだ
セレナ【いったいどうゆうこっちゃ】
ギリー【あれは天井に突き刺さってたはず・・・ってまさか・・】
リル【そのまさかだよ】
あの瞬間リルだけが全てをみていた、そのため一部始終をリルは語る
リル【ドラモリが地震を起こして攻撃してきた時に天井に突き刺さってたモノホシブレードが抜け落ちて口に刺さったの、で体内で炎が暴発して自爆したってわけ】
あくまでモノホシブレードがとどめになったわけでは無かった
しかしユニーク武器に命を救われたことは事実となってしまった
ポン太【ほら!やれば出来る子なんだよこの武器は!】
彼方【奇跡にも程があるわ!】
セレナ【どんな武器でも馬鹿にしたらアカンってことなんやろうなぁ】
彼方【違うと思うぞ・・・】
しみじみと言うセレナにそんなことあってたまるかと彼方は反論する
そんな雰囲気の中、クエストクリアの文字が皆の前に浮かび上がる
ギリー【遺跡の驚異を排除したためクリアってさ】
リル【てっきりまだおくまでいかなきゃ行けないのかと思ってたよ】
彼方【まぁ、変な音がするから調査してきて何かいたら倒してきてーってクエストだったしな】
セレナ【せやけどこの遺跡・・・多分めちゃくちゃ深いで】
リル【本当の入り口はこの先だろうね、行ってみる?】
彼方【ちと覗きにだけ行ってみようか】
五人は一応安全のため体力の回復をしてから通路を奥に進んでいく
徐々に広くなっていく通路とそれにともない岩肌は減りまさしく遺跡と呼べるであろう謎の模様が書いてある壁が目立ってくる
そして五人はひときわ広い部屋にたどり着く
彼方【なんつー広さ・・・】
リル【ホントに街のしたに遺跡が広がってるんだね】
ギリー【おい、あれ扉じゃないか】
ポン太【あっちにもある】
セレナ【こっちにも似た扉があるで】
入ってきた正面と左右に巨大な扉があった
扉を開く装置などはパッと見た感じは無い
彼方【ゆくゆく何かしらのクエストで解放されるのかもな】
リル【こうご期待ってわけだね】
そしてひとしきり部屋をぐるりと周り何もないことを確認し五人は元来た通路から地上に向かって帰っていくのだった




