第二章8ページ
彼方【ポン太やるじゃねぇか】
セレナ【流石ごつい見た目してるだけあるやん】
ポン太【能ある鷹は爪を隠すからな】
ギリー【一撃必殺にはなってないだろうけどいいダメージ入ったんじゃないか?】
小型とはいえドラゴンタイプのエネミーをたたっ斬り後方へと倒したポン太に対してそれぞれ称賛を送る
そしては一同ドラモリの体力バーを見る
ポン太【やだ、私の攻撃力低すぎ】
ドラモリの体力はまったく減っておらず、何事もなかったかのように起き上がる
当の本人もなぜダメージを受けていないのか不思議そうに体を見回している始末だ
彼方【低すぎるとか言うレベルのダメージじゃねぇよ!】
セレナ【攻撃したのに体力バーが減ってへんの初めてみたで】
リル【ポン太さんの武器のせいじゃないかな?】
皆が疑問を浮かべている中で一人冷静に物事を見極めていたリルが言葉を発する
そのリルの言葉に一同はポン太の武器を見る
手に握られているのは先程一刀両断を繰り出したであろう武器・・・のようなもの
ギリー【ポン太、それなに?】
ポン太【よくぞ聞いてくれた、これはモノホシブレード、物干し竿に似た剣だぜ!凄くカッコいいだろ!】
彼方【ちょっと見せてみろ】
彼方はポン太からモノホシブレードを受け取り説明文を読む
モノホシブレード
剣に似た物干し竿のようなもの
ブレードとあるが斬撃能力は無く打撃武器である
ユニーク武器の登竜門
ユニーク武器を極めるならばまずはこれから始めるのが常識的な武器だ
攻撃力0.1
説明文を読み終えた彼方は無言でモノホシブレードをぶん投げるのであった
モノホシブレードはキランと星になる・・・事は流石に地下にいるために無かったがかわりに天井にぶっ刺さる
ポン太【カムバック!モノホシブレードォォォォ】
手を伸ばしとても大切な物を失ったかのように雄叫びをあげるポン太
彼方【なんだあれは!武器は武器でも武器じゃねぇじゃねぇか!】
ポン太【なにをー!立派な武器だぞ!】
ちなみにユニーク武器とは、攻撃力や特殊な能力をほぼ持たないお遊びの武器でこれといった使い道はないと言っていいだろう
しかし名前や見た目もふざけたものから結構凝っているものまでピンキリなのが運営のユニーク武器に対する謎の意識の高さがうかがえる
まぁ、かわらずに実用性は皆無なので究極あるとすれば宴会の時に使うぐらいではないだろうか
下手をすれば宴会ですら使い物になら無い可能性は0ではない
そんなもので戦闘をしようと言う物好きなどまずもっているはずがない・・・はずなのだが
ここに一人ユニーク武器に魅力されたものがいたようだ