第二章7ページ
そのドラゴンの名前は
ドラモリ
彼方【ちょっとした方面からクレーム来そうな名前なんですが】
セレナ【ドラゴンとコウモリでドラモリてか、安直すぎやろ】
ギリー【ずっと動かしてるけど飛べない羽根の意味よ】
ポン太【動きもトロそうな感じだしな】
リル【あんまり挑発しない方がいいと思うけど】
彼方達の言葉がわかってかわからずか一度咆哮すると首を大きくあげる、口の端からは炎のようなものが吹き出しているのが見える
彼方【炎系のブレス攻撃か!】
セレナ【腐ってもドラゴンってわけやな】
五人はドラモリのブレスを警戒し距離をとる
次の瞬間ドラモリの口から強烈な炎の息吹が放たれ・・る事はなく、強烈なガスが吐き出されたのだ
セレナ【炎ちゃうんかい!】
彼方【いや、ガスっても引火させるつもりかもしれねぇ、警戒をおこたる・・・】
な、と続かなかった
そのかわりに続いた言葉は・・・
一同【くっさっ!】
彼方【くっさ、マジくっさ!】
セレナ【ちょっ、なんやこの匂い、ホンマにゲームの中かいな!】
リル【鼻曲がる・・】
ギリー【卵が腐ったみたいな匂い・・・まるでリーダーの屁みたいな匂いだ】
彼方【嗅いだことねぇだろ!俺の屁は卵が腐ったみたいな匂いでもねぇしここまで臭くもねぇよ!】
リル【いい勝負だと思うよ】
彼方【嗅いだことありそうな奴がここにいたよ、つかこれといい勝負とか普通に傷付くんですけど】
そんなてんやわんやしている状態にも関わらず一人平気な顔をしているやつがいた
ポン太【俺機械だから匂いわからなくてよかった】
そう、ボディからなにから全てが機械のからだのポン太にとっては匂いを感じることが出来ないのだ
つまり、この場で唯一被害を免れた存在である
彼方【よし、あいつの相手は任せた! 】
ポン太を除きそれぞれ鼻をつまみながら目の前で手をぶんぶん振って少しでも匂いを遠ざけようと必死になっているため戦闘どころではない
一部の人は彼方に向かって匂いを押し付けようとしている始末だ
彼方【マジやめて、意識飛びそうなんだって】
そんな後ろのメンバーの状態にため息をつきながらその男、ポン太は颯爽と歩きだす
ポン太【仕方ない、ここは俺の力を見せるときだ】
すっと、武器に手を掛けて身構えるポン太
その姿に隙はなくドラモリもその様子のポン太に注意を向ける
少しの間をおいてポン太がドラモリに向かって飛び込む
ポン太【いくぜ!一刀両断!】
走りだしドラモリの首を一刀両断する
クリティカルヒットしドラモリは大きくのけぞりそのままうしろに倒れこむのだった




