第二章7ページ
彼方【いやぁ・・・外れっちゃ外れになるのか?】
リル【街からは出たからね】
ギリー【それにしてもこれは・・・】
ポン太【フラグ回収かな?】
セレナ【いくらなんでもこれはあかんやろ】
そう、街から一歩でてすぐに遺跡の入り口が見つかったのだ
街の壁から地下に伸びる遺跡の入り口が、だが
彼方【つまり街の地下には遺跡があるってことか?】
リル【構造上はそうだろうね】
セレナ【螺旋階段とかで街の外に地下がある可能性とかも捨てきられへんけどな】
彼方【とりあえず入ってみようぜ】
彼方の言葉に各員は頷き地下へと伸びる入り口を降りていく
始めこそ獣道のように険しかったが少し歩くと階段にかわった
その階段を少しの間降り続けると目の前に遺跡の入り口であるだろう巨大な門が現れる
クエストの内容にあったように扉越しでもわかるほどの不気味な音が内部から聞こえてくる
ポン太【でっけぇ・・・】
セレナ【これは壮観やで】
彼方【ただ、入り方がわからねぇな、んーどっかに仕掛けとかないか?】
ポン太【ひらけごま!】
彼方【そんなんで開いたら苦労しねぇだろ!】
ゴゴゴゴゴと音をたてながら扉が開いていく
彼方【開くんかい!】
セレナ【開くんかい!】
まさかの開く扉に対して二人とも見事なツッコミをいれる
ギリー【ごめん、ここにレバーあったから引いたら開いたっぽい】
彼方【ギミックかよ!ちょっとびっくりしたよ!】
いざ、気持ちを切り替えて遺跡内部の探索へと乗り出す
内部からは常に不気味な音が響き、扉を開いた今その音はさらに大きく聞こえており、侵入を拒んでいるかのようだった
彼方【よし、とりあえず隊列はいつも通りに、俺とギリーが前、リルが後ろ、ポン太とセレナは真ん中で】
セレナ【ちょいまちや、うちがそれに従う必要はあらへん、それにうちは前がええ】
彼方【わかった、じゃあセレナが前でギリーは真ん中な】
隊列を組みながら周囲を警戒しながら歩いていく
中は暗く松明に火が灯っているだけ明るいがそれでも視界は不鮮明だ
不意に奥の方からバサバサと何かの羽音が聞こえてくる
彼方【洞窟で羽音ってことはコウモリだな】
ポン太【安直すぎん?】
バサバサと羽音が近付いてくるが同時にドスドスと地面を歩く音も近付いてくる
ギリー【洞窟で歩いてくる系のエネミーって何がいたっけ】
リル【さあ?でもゲームが変われば出てくるエネミーも違うから一概に何とは言えないんじゃない?】
ギリー【それもそうか】
やがて音の正体がわかる
紫色の体に羽根が生えておりその羽根をバサバサと動かしながら歩いてくる巨大なコウモリ?がそこにはいた
彼方【いや、フォルムだけみたらドラゴンなんですけど!】
セレナ【羽根動かしとるけど体おもたーて飛べてへんやないか!】
そう、例えるなら紫色の小型のドラゴンがいたのだ




