第二章6ページ
幼女【ど、どうしても一緒に行きたいいうんやったら1つ条件がある】
その場を離れようとした彼方達は足を止め振り替える
幼女【9割や、報酬の9割をうちがもらってええんやったらパーティー組ましたるし手伝わせたるわ!】
ギリー【9割って、残り一割を4等分するといくつになるんだ?】
ポン太【多分四分の一】
リル【少し黙ってた方がいいかもよ】
幼女【どないや!この条件ならのみたくてものまれへんし組みたくても組みたくないやろ!】
彼方【よし、交渉成立、じゃあパーティー組もうぜ】
幼女【は?】
幼女の反応は当然だ、なにせクエスト内容は不穏なもので報酬もほとんど貰えない
それも1割を四人でわけるとなれば無いに等しい
そんな条件をのむのは馬鹿かなにも知らないオンライン初心者か
いや、初心者でも引っ掛かるわけがないだろう
計算が出来ればどれだけ割に合わないかすぐにわかることだ
対してギリーとポン太、リルはため息をつく
またか、そんな雰囲気を醸し出しながらも諦めているかのようにパーティーを組むのを待っているようだ
幼女【ちょ、ちょっとまち、確かにうちが言い出したことやけどそれでええんか?】
彼方【おう、それでええんやで】
幼女【後ろの三人もそれで納得できるんか?】
ギリー【納得してるかどうかって言われたらしてないけど】
ポン太【リーダーってそうゆうとこあるし】
リル【今更だよ、こうなったらうちらじゃもう止められないし、それに多分次のセリフは・・】
彼方【報酬よりもみんなで楽しく遊ぶ方が俺は大事だから】
ギリー【ビンゴ】
そう、かねてからの彼方の口癖のようなものだ
報酬がどんなによくても楽しくなければ意味がないしどれほど報酬がショボくてもたのしければそれでいい
それを受け入れているからこそ今回の彼方の行動にも文句は無く、また皆も同じ気持ちで日々遊んできていたので最近は気にもしていなかった
幼女【後で後悔してもしらんからな!】
彼方【おう、望むところだ】
幼女【ならパーティー申請や】
幼女は彼方達四人にパーティー申請を送る
四人ともそれを承諾し五人パーティーを組みデイリークエスト、遺跡調査へと繰り出すための準備が整った
幼女【せや、自己紹介まだやったな、うちはセレナや】
彼方達はセレナとの自己紹介を終えクエスト内容を改めて共有する
彼方【まずは遺跡の入り口を探すところからか、でも街の外れにあるってことは入り口はわかりやすいところにありそうだよな】
リル【デイリーだから多分わかりやすいとは思うよ】
ポン太【街からでてすぐ横にあったりして】
ギリー【それそれである意味怖いよな】
セレナ【とりあえず出発や!】
五人は歩きだし街の外れにあると表記されている遺跡へと向かうのだった




