第二章5ページ
幼女【ふっふっふ、やっとデイリークエストを受けることに成功したで・・・確か回復水を作るための素材集めになっとったやろ、どれどれ】
デイリークエスト
遺跡調査
街の外れにある遺跡から最近へんな音が聞こえてくる
街の人たちが不安に襲われているので調査をしてほしい
遺跡に驚異があった場合はその鎮圧も頼みたい
なお、このクエストは三人以上のパーティーを推奨する
幼女【なるほどなるほど、ようしさっそく出発・・・ってなんやこのクエスト!うちはこんなクエスト受けた記憶あらへんで!回復水の素材集めの簡単なクエスト選んだはずやろ!なんでや!責任者出てこい!】
しかし幼女の言葉は終わらない
幼女【だいたい万年ぼっちのうちにパーティー推奨やと、喧嘩売っとんか!買ったるで!今やったら言い値で買ったるわ!】
ちなみにそれぞれクエスト毎に一度に受けれる数が決まっている
デイリークエストが3つ
AICから受ける住民クエストが2つ
突発的に発生する突破クエストが1つ
ちなみにどのクエストも破棄することが可能なので無理そうだと思ったら破棄しても構わない
幼女【朝から並んでやっとの思いで手に入れたこのデイリークエスト・・・破棄するべきか・・せやけど、またあそこに並ぶんはなぁ】
看板の前の人だかりを見てため息をつく
肩をがっくりと落としとぼとぼと歩きだす
幼女【とりあえずいってみるか、パーティー・・・なぁ・・ほんとはこないなはずや無かったのに】
とぼとぼ歩く幼女の姿に流石に放っておくことが出来なくなった彼方は声をかける
彼方【あー、そこのデイリークエストで嘆いている幼女さんや】
幼女は声をかけられたのが自分と半分わかっておらず辺りを見回して自分を指差す
彼方がそうそうと頷くと幼女は一度下を向いたがすぐに顔をあげる
その顔には怒りがこもっていた
幼女【誰が幼女や!うちはこれでも17やで!見た目だけで判断されたら困るわ!】
彼方【年上なのか・・・その見た目で・・】
幼女【オンラインゲームの人を見た目で判断してどないすんねん!うちはコロポックルやさかい見た目が小さいだけや!】
そんな種族までいるのか、彼方はそう思ったが本題にすぐに入る
彼方【えっとー、とりあえずそのデイリークエスト一緒にいってもいいかな?】
幼女【あ?うちのデイリークエストにのっかるつもりか?ははーん、さてはデイリークエスト受けられへんくて出待ちしとったな、そうは問屋がおろさへんでこのデイリークエストはうちのもんや!】
どうやら勘違いをされているらしく断固として協力を得ようとはしない姿勢を貫く幼女
そこまで言われるなら仕方ない、そう思い諦めようとした時、幼女からある提案を持ちかけられる