第二章2ページ
メディナ【こんにちわ!私はメディナといいます!冒険者の集いへようこそ、どういった御用件でしょうか?】
奥からでてきた女性はメディナと名乗り二人に笑顔を見せる
彼方【メディナって俺にチュートリアルしてくれたあの機械じゃ・・・】
メディナ【機械ですか?恐らくそれはタイプBのメディナですね、冒険者を助けるためのAICを総称してメディナと言いますので別のメディナにお会いしたのでしょう、少なくとも私は初対面です】
彼方【なるほど・・・?】
納得できるような出来ないような、そんな感じの彼方だが、声がとても良く似ている
確かに機械が喋ってはいたが、声はこちらのメディナそっくりだった
メディナ【冒険者の数はとても多いので一人二人では対応しきれません、なので私達メディナにもいろんなタイプがあります、基本ベースは私達タイプAと呼ばれるヒューマノイドタイプです、それぞれ同じ外見、声、性格をしております、そして彼方様がお会いしたのはタイプBのメディナです、アンドロイドタイプで冒険者の側で動きやすくするために小型化をはかっております、他にもタイプCメディナもいますがそのうちお会いするでしょうから今は説明は割愛させていただきます】
彼方【とりあえず納得、1つ質問したいんだけどいい?】
メディナ【どうぞ】
彼方【最初に俺のチュートリアルを担当してくれたメディナにはどうやって会えるんだ?冒険をサポートする~とか言ってたけどそれらしい事してくれてないからどうなってるのかなと思って】
メディナ【恐らく助けが必要無いと判断されているからだと思われます、もしくは自分でみつけなければ意味がない事柄だったのかもしれません】
彼方【まぁ、確かにクエスト情報とか全部教えてくれたらそれはそれでRPGの醍醐味とか無くなっちゃうしな】
今度こそ全部が全部納得言ったようでうんうんと頷く彼方
リル【じゃあ私からも質問していいかな?】
メディナ【どうぞ】
リル【どうして私にはメディナが居なかったの?】
メディナ【恐らくメディナの数が足りてないのだと思われます】
リル【本当に?】
メディナ【はい】
リル【冒険者は教会に召喚されてそこでチュートリアルを受ける、そうだよね?】
メディナ【はい】
リル【じゃあなんで彼方はそのシステムからもれたの?空中に放り出されたあげくに地面に叩きつけられたとも聞いたよ】
メディナ【私ではわかりかねます、なにかイレギュラーが起きたのかもしれません】
リル【ん、わかった、とりあえず今はそれでいいや、でもしかるべきときに説明してもらうよ】
メディナ【可能であれば】
そこで会話を切り上げるリル、メディナとの一連のやりとりを聞いてた彼方は口を開く
彼方【とりあえず難しい事はおいといて、俺達の当初の目的を果たそう】
会話の内容を理解すらしていなかったようだ




