第7章〜7ページ〜
彼方【ほんとお前らどのゲームでも顔合わせたらそうだよな】
クニハル【このパプリカ頭のせいですけどね?】
ライト【この脳みそブラックホールがわりぃんだからな?】
クニハルとライトはお互いにお互いを指差す
彼方はその姿を見てまたため息をつく
ラーじぃ【ほっほっほ、相変わらず2人は元気じゃのう、見てるこっちが若返るわい】
そんな2人の姿を見て愉快そうに笑いながら入ってくるおじいちゃん
少し曲げたこしに手を当ててゆっくり歩いてくる
名前をラーじぃ
クニハルやライトと同じでいろんなゲームでトップを走っているプレイヤーだ
こんな見た目をしているが遠距離攻撃を使わせれば右に出るものはいないと言われるほどに遠距離攻撃を扱うのがうまい
だからといって近付かれたら駄目なのか、といえば答えはノーだ
近接戦闘もなんなくこなす、遠近両用のスーパープレイヤーである
クニハル【これはこれはラーじぃさん、始まりの街以来ですね】
ラーじぃ【ほっほ、久しいのぉハル坊、東の方でうまくやったみたいじゃのぉ】
クニハルとラーじぃは軽く談笑をする
始まりの街を出たあとの話に花を咲かせている
ちなみにその動きから中身は本当は若くおじいちゃんプレイしているのでは疑惑も出ている
ライト【なんだジジィ、まだ死んでなかったのか、そろそろVRの刺激で心臓止まるんじゃねぇか?】
ラーじぃ【最近はリアルすぎて本当に心臓止まるかと思いながらやっとるわい、ライ坊も元気そうじゃのう】
ラーじぃの返事を豪快に笑い飛ばすライト
このような扱いでも怒ること無く返事を返す当たり心は広く人は出来ているようだ
レムリア【相変わらずの仲良しこよし、見てて反吐が出るわ、私達一応競争相手なのよ?】
そんなやり取りに水を差す用に一人の女性
レムリアがポニーテールに結われた青色の髪の毛を揺らしながら入ってくる
軽装のその姿はまるで忍者か暗殺者である
先程までのお気楽なお楽しみムードが一変、ピリついた空気が流れる
彼方【レムリア】
そんな空気を見かねたのか彼方がレムリアに声をかける
レムリア【なによ】
彼方【装備・・・忘れてるぞ?】
その言葉にレムリアは自分の姿を見てステータスを開く
そこには初期からつけられている必要最低限の下着しかつけられていなかった
レムリア【こ、これは・・・あんた達が平和ボケして些細な変化に気づかないかどうか試してあげただけなの!ま、まぁ合格ってことにしといてあげるわ】
少しどもりながら言葉を紡いでいそいそと装備を装着する
そう、軽装だったのは装着品を何一つつけていなかったからである
装着品をつけたレムリアは盾と手甲をつけた剣士の風貌へとかわっていた