第七章〜3ページ〜
彼方【なんとか間に合った】
教室へと遅刻ギリギリで間に合った彼方
瑠璃はゆっくりと教室に入る
亮【あれ?リーダー珍しく早いじゃん】
狸太【今日は槍が降るかな】
香夜【では、今日は早退しましょう】
教室にいた亮と狸太の2人は彼方の姿を見ると驚いて
狸太の隣に立っているメイド服の香夜は紅茶をついで狸太の前に出していた
彼方はそこで気付く、教室に人が少ないことに
彼方【あれ・・・俺かなりギリギリでついたんじゃ】
香夜【まだ始業開始30分前ですよ】
そこで彼方は瑠璃の方を振り返り
彼方【瑠璃騙したな!?】
瑠璃【うちが学校に行く5分前だよって意味で言ったから間違いじゃないよ?】
彼方【とんちかよ】
騙されたことに気付き机に座れば項垂れる彼方
しかしいつもよりも速く起きたことは事実だった
狼【あれ、リーダー速いっすね】
緑【ホントだ、今日は槍でも降りそうだよね】
彼方【緑ちゃん、それ狸太と同じこと言ってるからな】
緑【前言撤回間に合う?】
狸太と同じだということがわかれば途端に表情曇らせて先程の発言を無かったことにしようとする緑
狸太【緑さんもこっちにきなよ】
香夜【こちらへどうぞ】
狸太と香夜は既に歓迎ムードだが緑は首を横に振りそのお誘いを丁重に断るのであった
漣【やぁ、みんなおはよう!ってリーダーかなり速くないかい?明日は隕石でも降ってくるのかい?】
続けて部屋に入ってきた漣も彼方の姿を見るなり槍よりも凄いものを降らせようとする
彼方【お前ら俺が少し速く来てるだけでどんだけ意外な反応すんだよ】
愛奈【少しってレベルじゃないからじゃないですか?いつも遅刻ギリギリできてる人がこんなに速く登校してたら誰でも驚きますよ?】
漣の後ろから入ってきた愛奈は今のやり取りまでの一連の流れを把握して素直な気持ちを彼方にぶつける
彼方【悪かったな!レアな姿見せて!俺だって遅刻ギリギリまで寝てたかったっての!】
花【それも困る話だとおもうけどなぁ、瑠璃が】
瑠璃【付き合わされて遅刻ギリギリになるうちの身にもなって欲しいよね】
立ち上がり本音を零す彼方、しかし毎度毎度それに付き合わされる瑠璃はたまったものではないと反論
それにより彼方はゆっくりと椅子に座り直す
彼方【それは・・・ごめん】
頭を下げてゆっくりと謝る
瑠璃はそれをため息つきながら許す
人数は増えたがいつもの日常が流れていく
時間は過ぎ去りあっという間に放課後を迎える
そして、マスターギルド会議の時間が少しずつちかづいてくるのであった