表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
フリーディアオンライン  作者: タカミズ
第七章〜マスターギルド会議〜
138/151

第七章〜2ページ〜

翌日、ふと目が覚めた彼方

カーテンの隙間から日差しが差し込み、その日光により起こされたようだ

ゆっくりと上体を起こし体を伸ばす


彼方【ん〜〜よく寝た、自然と目が覚めるあたり俺も成長してるって証・・・】


瑠璃【登校5分前だよ?】


彼方【いそげおれぇぇぇえ!】


瑠璃のまさかの言葉に飛び起きて急いで服を着替える

いくら自由とはいえパジャマで登校した日にはいい笑いものである

バタバタと服を着替えカバンを持ち玄関に走り、待っている瑠璃の隣に並ぶ


彼方【せ、せめてもう少し早めに起こしてもらえませんかねぇ?】


瑠璃【高校生にもなって起こされなきゃ起きれないのは恥ずかしいと思うけど・・・】


彼方【ぐうの音もでねぇ】


瑠璃の完璧な反論に言葉を失う彼方、パンをくわえて家を飛び出し学校へとかけていく

いくら自由とはいえ遅刻しては尚の事お笑い草だ

なにせマスターギルドなるもののギルドマスターなのだから

始まりの街にいる他のプレイヤー達に示しもつかない


彼方【そういや今日は今日でマスターギルド会議とかいうのがあったっけか】


瑠璃【うん、どんな人がいてどんな会議になるか気になるよね】


彼方【根拠はないけど俺はすげぇ嫌な予感がするよ】


そこはかとなく嫌な予感だけはする

そもそもそういう会議に良い思い出がない

他のゲームでの話にはなるが、彼方達もそういう会議に出たことがある

最初の方は良かったが途中とある話題により2つのギルドが真っ向からぶつかり話し合いが難航

そのあげく周りのギルドへと飛び火

片方は多数決で決着を

片方はギルド対ギルドの戦闘で決着を

話は平行線上を移動し、最終的には2つのギルドが会議から脱退

その後ゲーム内で出会うたびにギスギスした空気を醸し出しゲームそのものの雰囲気を悪くした

という事件があった


2つのギルドは共に実力はトップクラス

リーダーも別々の分野ではあるがゲーム内トップランカーとして君臨する程だった

それだけにその2つのギルドがぶつかり脱退したことはデカくその後の会議は長く続かず廃止

ゲーム内の1つのコンテンツが死んでしまったのである

彼方達のようなエンジョイ勢やライト勢と呼ばれる層にはそこまでのダメージはなかったが

ガチ勢と呼ばれるプレイヤー達からすればとてつもない痛手であった

トップランカー達から今まで共有されていた情報の8割方が無くなったようなものだ

結果、それによりゲームをやめる者達が少しずつ増えていき、最終的にはサービス終了を迎えたのであった

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ