第六章4ページ
およそ数十名、あつめに集めた親衛隊がそれぞれ武器を掲げ、盾を掲げて麒麟へと肉薄しその足元を斬りつけ、魔法を体に打ち込んでいく
しかし体力バーは姿を見せることはなく、更にダメージが入っている様子もない
麒麟【わらわらと、鬱陶しいわ!】
前脚を高く上げればそのまま地面へと振り下ろす
地面をへこませ砕き周囲を隆起させていく
その地面の地殻変動にネネ様親衛隊は呑み込まれていく
彼方【天変地異かよって】
カヤ【あながち間違いではないだろうな】
マイナ【おらぁっ!ふっとべ!】
その阿鼻叫喚の地獄絵図を眺めていた彼方達の横から麒麟に向かってロケットランチャーを放つマイナ
顔の目前まで迫ったそのロケットランチャーをひょいと躱せば電撃をマイナに向かって降り注がせる
マイナ【おっと、あぶねぇ!でもまだまだ!】
今度はヘビーマシンガンを取り出せば弾を装填しその体を蜂の巣にせんばかりに撃ち始める
その全弾を体に受ける麒麟だがまったく意に介さず、更にはダメージもやはりなさそうに見える
ポン太【おりゃぁぁぁぁっ】
そんな最中に手に持ったピコピコハンマーを振りかぶり麒麟へといつの間にか接敵していたポン太
そのハンマーを顔面に向けて振り下ろそうとすると麒麟はまたひょいと躱して火の玉をポン太に向かって放つ
直撃を受けて丸焼きになりながら地面に降り注ぐポン太
カヤ【ご主人様!?】
すぐさまポン太を受け止めるために飛び出すカヤ
みにか【アクアシュート!】
ポン太に水の魔法を当てて炎を鎮火させるみにか
カヤ【ご主人様!大丈夫ですか?】
もはや真っ黒に焦げたご主人様を心配そうに見つめながら体を揺さぶる
しかし反応はない
だが体力はギリギリの所で持ちこたえていた
その口に回復水を注ぎ込んでいくカヤ
ポン太【ガボッ!?ゴボホゴボ!?】
意識を覚醒させながれ現状を理解できずに無理矢理水を飲まされ続けていく
カヤ【良かった・・・りっ君良かったよぉぉぉっ】
もはやキャラを忘れて強く抱きしめながら涙を流すカヤ
彼方【そこだけ別世界行くのやめてもらえませんかね!?】
麒麟の雷や炎を剣で弾き盾で防ぎとそれぞれ奮闘している中での茶番である
カヤ【なんのことかはわからないが・・・我がご主人様に火をあげた事を後悔させてやるぞ馬刺しめ】
レンジ【まだ調理前だけどね】
カヤは刀を鞘から抜いて麒麟へと走り出す
地面を踏み抜いて隆起させる麒麟の攻撃をかわしながら、隆起した地面を足場代わりに肉迫してその胴体に斬りかかる
刀を避ける素振りを見せずにいた麒麟へと振り下ろせばガッキィィィン!!と鉄を叩くような音を響かせる