第六章2ページ
彼方【倒されたプレイヤー達が復活しない!?】
タナ【今まで復活してたのに】
レイガ【どうやら、復活はしてるらしいぞ・・街中の教会にだけどな】
どうやらレイガのギルドメンバーも先程の衝撃波に巻き込まれたらしい
そして現状の報告と戦いに復帰できない旨を伝えてきたわけだ
みにか【つまり・・・】
ライル【実質の退場ってわけだ、雑魚がいい気味だぜ】
パシュン!と銃弾がライルの顔を掠めていく
ライル【てめぇなにしやがる!】
マイナ【あぁん?お前も教会送りにしてやろうかと思っただけだよ】
どうやら今の仲間すらもあざ笑うようなライルの発言がかなり気に障ったようだ
マイナは明らかな怒りを含み滲ませた声色とその瞳で攻撃的にライルを睨みつけている
レイガ【やめておけライル、流石にもうあのペナルティエリアは懲り懲りだ】
ライル【くっ・・わかった、わかったっての】
セレナの一件ですでにペナルティエリア送りになっているライルはしぶしぶながらに頷きその場を去っていく
レイガ【悪い、あいつには後でしっかり言い聞かせる】
マイナ【言って聞くたまならいいけどな】
ギリー【範囲攻撃くるぞぉぉぉぉ!】
そんな会話をしている最中、やはり真面目に一人戦っていたギリーが遠くから声を張り上げる
目の前で前足を高く上げた麒麟がまた地面に衝撃波を起こしプレイヤー達を薙ぎ払っていく
彼方【ちっ、ほとんど動いてないのにあれだけで被害が拡大していきやがる】
ネル【ビッグブーメラン!】
みにか【ウィンドランス!】
2人は遠距離攻撃を麒麟に直撃させるも怯むことも無ければダメージを与えている感覚もない
みにか【なんか手応え全然ないんですけど!いや魔法だから手応え以前の問題なんたけどさ】
タナ【ギリーさん、また合わせてください!一刀両断!】
ギリー【おっけー!いくぜ一刀両断!】
二人で同時に麒麟に斬りかかる
攻撃は直撃するも傷ひとつ付かない
更にその2人を前足で蹴り飛ばす
タナ【うぐっ】
ギリー【ぐはっ】
そのままセレナの目の前まで吹き飛ばされていき力なく倒れてしまう
ネネ【うわぁ・・二人共凄い痛そうな表情・・・行ってきます!】
ナナ【ちょ、あんた絶対目的倒すことじゃないでしょ!】
そのままネネが麒麟に向かって走り出す
それを追いかけていくナナ
ネネ【スタンピング!】
跳躍し懐から巨大ハンマーを取り出して麒麟の横っ面を思いっきりぶん殴る
それにより一瞬だが麒麟がぐらりと揺れる
しかしすぐさま体勢を立て直せば頭部に生えている角でネネを串刺しにしてしまう
ネネ【うぐぁぁぁぁぁっ】
悲痛なネネの叫び声が戦場にこだまするのであった




