第五章12ページ
彼方【あっちもいい感じみたいだな、今加勢に行く・・・】
ウルフデス、ハエーナをいい感じに撃破していくメンバーを見てそう言うと剣を担ぎ加勢に向かおうとする
しかしそんな彼方に通信が入る
通信相手はポン太だったため一瞬無視しようか悩んだが出ることにした
彼方【人間違いです】
ポン太【そんなわけないだろ!】
彼方【なんだよ、こっちはこっちで忙しい・・・】
ポン太【なんか凄く嫌な予感がするんだ、悪いんだけど西の外門に一緒に来てくれない?】
いつもの軽口を叩くような声色ではなく本当に切羽詰まったような声のポン太に彼方は即答する
彼方【わかった、じゃあ西の外門で落ち合おう】
ポン太【すまん、助かる】
彼方【かまわねーよ、お前のそういう勘当たるときの方が多いしな】
そしてポン太との通信を切りみんなの方へと振り替える
彼方【悪い!ポン太から通信があった、嫌な予感がするってんで西の外門にちょっくらいってくる、ここは頼んだ!】
それだけ言って駆け出そうとする彼方にみにかが返事を返す
みにか【わかったよー!じゃあリルも連れていきなよ、回復できる人は一人でも多い方がいいでしょ?】
セレナ【せやな、こっちはうちもみにかさんも回復魔法使えるさかい、一緒にいってきー!】
セレナもみにかの言葉に同調し、リルが彼方と共に西の外門へと向かうことが決まる
リル【わかった、みんなありがとう、行ってくる】
そうして二人は西の外門へとワープしていくのだった
ライル【おい、てめぇら!勝手に決めてんじゃねぇよ!こっちが手薄になっちまうだろうがよ!それともなんだ?てめぇらがあの二人分戦うってのか?】
そこに喰い付いてきたのはライルだ
どうにも前回の一件以来彼方達の事が気に入らないらしい
ここぞとばかりにみにか達に怒声を浴びせ
マイナ【黙れよ?蜂の巣にすんぞ?】
マイナの威嚇射撃により撃沈するのであった
セレナ【いや、威嚇射撃ゆーてるけど全部当たって死にかけとるで】
マイナ【次ぐだぐた抜かしたら殺すって意味での威嚇射撃だからな】
そう、威嚇射撃とは名ばかりの全弾命中、体力1割残しの半殺しならぬほぼ殺し状態にされていた
そんな死にかけのライルを狙ってハエーネンが飛びかかる
それをレイガが槍で受け止め
レイガ【まったく・・・敵も味方もあったもんじゃないな】
いいつつもライルにも悪いところはあったため、やりすぎだとは思いつつもマイナを責めるわけでもなくハエーネンを弾き返し槍を投擲、そして串刺しにして撃破するのだった