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(とある街並みの風景)  作者: 珀武真由
5/13

ラーメン。

 「は~い。お待たせ。熱いので気をつけてくだっさい」


 店員はそう言うと熱々、湯気、湯気のラーメンを一つ置いていく。


 「いただきます」


 パキッと箸を割り、勢いよく麺に手をつけすすり始めた。


 《ズゾゾゾゾゾゥ》

 《ズルッ、ズィッ、ズジィイ》

 《ズッ》


 「はぁ、上手い」


 喉を通り腹に満たされていく感覚が嬉しくて仕方がない。

 (やはりラーメンはいい)


 勘定を終え帰路に着いた。


 (年がら年中空きの来ないラーメンはいい)

 

 明日も明後日、明明後日もラーメンでもいいぐらいにラーメン好きな私が今日はインスタントで豪華に仕上げよう。


 (今日は小松菜、人参、白菜いいね)


 出来上がったラーメンは具を入れ過ぎたので鍋からも溢れどんぶりからも溢れてた。


 「はいっ、どーん。これが本当のどんぶり」


 一人なのに小言を吐く私がいた。


 一週間、ひと月、どんなに続いても飽きない私の魂食事(ソウルフード)「フフフ」と心で呟く私がいた。


 そして今日のお昼もラーメンです。


 他の人が知ったら、逆に飽きさせてしまうのではと、言うぐらいラーメンに支えられている私はまたラーメンを作る。


 (フフフ、もう、深夜なんだけど、作っちゃうよーん)


 深夜なので、ポン酢を入れてヘルシーにって別にヘルシーにならないのに自分の中では決めつけて作る。


 (どんぶりにポン酢入れて、粉半分。そして溶き卵を湯がいてる麺にどーん)


 出来上がったのは、なんちゃってスーラータンメンです。


 食す。


 《ズッズウウ~》

 《ズッゾズッッゥゾゾ》

 《ゾゥッブ》


 はいっ、ご馳走様です。


 「はぁああああああぁ」


 ( 深夜のラーメンやめられません )


 自分は、苛立った時も、ラーメンを作って慰める。

 具や、麺投入する時「えいっ、こなくそ! これでもか」っと呟きながら鍋に放り込む。


 ( まぁ、こういう時は失敗する )


 だが、それぐらい、ラーメンが好きすぎて困っている。

 

 今日もこの一杯に会うために生きているかと言われると唸ってしまうが、ラーメンが好きだ。


 昔、消化不良で盲腸になったのに懲りない奴です。

 



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