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泥棒は異世界でも盗む。下着を

作者:吉永 久
 その道10年の下着泥棒、下野 物好(しもの ものよし)は気が付くと白い空間にいた。彼を待ち受けていたのは、神の使いを名乗る女、イフ。彼女から死亡したことを告げられる。しかし、その死は神の手違いによるものであったので、補填として別の世界で再び生きる権利を与えられるという。

 なし崩し的に異世界に飛ばされることになった下野。だが彼はまるで勝手の分からない異世界であるにも拘わらず、相変わらず下着泥棒を続けて行くのであった。

 彼の本質は偽悪的で、言動では悪ぶりながらも人々の助けを求める声に応じていく。そうしていく中で徐々に自ら絶っていた人との繋がりを持つようになり、彼自身の中でも何かが変わり始めていた。

 そんなある日、下野は変わり果てた友と再開する。それは二度と起こりえないと思われた邂逅であり、また彼の前世での遺恨でもあった。下野は手に入れたもの全てをもかなぐり捨ててでも友を取り戻そうとすると共に、その遺恨を晴らす決意をする。

 そうして臨んだ決戦で、彼は自らの命と引き換えにしてでも友へ必死に呼びかける。その甲斐あってか友は僅かにであるが正気を取り戻すも下野はそれ以来姿を消した。

 そして彼は死んだ、と思われたのだが……。


【繊維遺産(オーパンツ)編】

 下野の喪失から五年の月日が経つ。皆が日々を成長していく中で、彼だけは一向に姿を見せなかった。

 そんなある時、突如として世界を滅ぼすと言われる兵器が起動し始める。それは遥か昔、異世界を統べる神々から追放された一人の神が、復讐のために作りだした代物だった。その力は絶大で完全に抑えることはできず神々自身がその身をもって封印してきたのだが、その効力が弱まりつつあったために現れたのだった。

 再封印するためには六人の神の力を合わせなくてはならない。しかし神々は、追放された元神の策略により女性ものの下着の姿へと変えられ、異世界各地へと散らばっていた。何百年経っても一向に綻ばず形を保ち続けるその下着は、一部では「繊維遺産(オーパンツ)」と呼ばれている。

 繊維遺産を集めようと決起したイフたち一向。そのための一番の戦力として下野へと白羽の矢が立つ。

 そしていざ彼のもとへと向かったのだが、なんと彼は下着泥棒を引退していたのだった。

 ついに世界規模となった異世界ハードボイルドクライムコメディがここに開幕。
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エピソード 201 ~ 209 を表示中
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2025/03/20 17:01
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2025/03/26 17:12
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2025/04/01 17:11
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2025/05/13 17:00
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エピソード 201 ~ 209 を表示中
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