マリア脱獄計画
「マリアさんですか??」緑が言った。
「マリアさん??って誰ですか?」麻美が言う・・
「え〜麻美マリアさん知らないの?」
「うん。。」
どうやらマリアはとても有名な人物らしい。。
「そんなに有名なんだ。。」
麻美はマリアの方をチラリと見た。
「あなた、人間界の子ね?」マリアが言う。
「はい。。」
「魔法界の勉強は難しいけど頑張ってね!」マリアはにっこり笑って言った。
「ありがとうございます!!」
麻美は顔を赤らめた。
マリアさんも黒の研究所へ??」緑が聞く。
「えぇ、サスケがここに居るそうじゃない?だから一週間前からこの付近を探索していたの」
「一週間も前からですか・・・」アーサーが聞く。
「この実験室の状況と構造、警備員の数、、調べる事は山ほどあるわ。」
「さすがですね!!マリアさん!!」麻美が言う。
「まぁね、あんたたちと一緒に実験所行きたいと思ってさ・・一週間前からここに来ることは
知っていたし・・」
「知っていたってどう言うことですか??」麻美が聞く。
「マリアさんはね「「未来視」」って言う魔術が使えるのよ」
「未来視ですか。。どんな魔術なんですか?」
「読んで字のごとく未来の事つまりこれから起こることが見えるの」マリアは鼻を高くしていった。
「マリアさんはこの魔術習得の為に何百年も前から練習されているの」
「何百年も前からってどう言うことですか?」
麻美が聞くとマリアは手首を見せた。
「なんですか。。これ・・」
「黒魔術師が千年牢獄に入っていた証拠なの。。」
マリアの手首にはM・Mと書かれた入れ墨と
良く分からないマークがあった、
「このマークどこかでみたような・・・」麻美が言う。
「サスケのコートの背中についているだろ?」アーサーが言った。
「あっそう言えば!!ってかマリアさんはなんでサスケを助けに来たんですか?」
「弟だから・・・・」
マリアは静かに言った。
「弟??弟なんですか?!初耳です!」緑が言う。
「本当なんすか?」アーサーが言う。
「本当よ。。」マリアが言う。
「弟ってことはマリアさんも黒魔術師なんですか??」緑が言う。
「元黒魔術師ね」マリアは笑いながら言った。
「????」3人は不思議に思った。
「あれは今から500年前の事・・幼い私は魔法戦争に巻き込まれ当時完成した
この千年牢獄に入れられた。
そこは、光も無くまさに闇だった。
私が牢獄に入ってから少し経ってから幼い男の子が入れられたの。
それがサスケだった。
私とサスケはすぐに仲良くなって行動を共にするようになった。
当時私は4歳、サスケは2歳。
小さかったから姉と弟の関係に自然となっていった。。
サスケは私を本当の姉のように慕ってくれた。
私もサスケを本当の弟のようにかわいがった。
私たちが入ったばかりの牢獄には 時間停止装置がついていなかったから
私たち2人は闇の中で育った。
顔も見た事なかったけど私はサスケの優しい声を聞くと元気が出た。
闇の中だけれども私は幸せだった。
だけど事件が起きた。
私が18歳、サスケ16の時だった。。
時間停止装置が開発され千年牢獄に導入されたの。私たちの
人生の時間が止まった瞬間だったわ・・・。
それは黒魔術師を使った広大な実験をするため、死なないようにと言う意味があったらしい。
時間停止装置、それは時永止術って言う呪いをかける装置の事でね
魔法使いの手で術をかけたら2年かかる魔術なの。
それが、何秒って言うスピードでかけるられるようになった・・・
私は冗談じゃ無い!って思ったわ。
そして、強くここから出たい!出ないと!って思った。
2人で・・
そして思いついた。。
ここから出る方法・・・。
伝説の魔術師メイリーンが成功させたと言われている伝説の魔法
《未来視》《過去視》これを成功させて闇の中で有名になればここから出られる。
そう思ったの。
だけど成功条件はとても厳しかった。
私は毎日血のにじむような努力をした・・。
サスケも応援してくれたわ。
だけど成功の兆しはまったく見えなかった。
サスケも応援してくれていろんなことにつき合わせたからだったのかな
風邪を引いちゃってね。。高熱だった・・40度を超えるほどのね。。
不思議だった・・
サスケが風邪を引いてから私の目は今までと違うものが見えるようになっていたの
「未来視」の成功だった。。
そして、私が「未来視」を成功させた事を大げさに言い散らかしていると
予想どうり外に出れることが許された。
だけど想定外だった。
外に出られても私はちっとも嬉しくなかったから
サスケをおいてでの釈放。。
「必ず戻ってくるからね・・」
そう言ったけど2度とそこに帰ることはなかった・・。
私が外に出てから知ったんだけど、あの後研究員はサスケの能力の強さを知って
サスケを中心とする実験が行われたらしいわ。。
何回も何万回も・・・・、、
私は未来視の出来る黒魔術師、、
白界からは私を白界に入れたいと言ってきたわ。
もちろん私は嫌だった。。
だけど私の言い分なんて無視して3日も続く大きな実験が行われた、、
黒魔術師を白魔術師にする実験・・
成功例が無かった実験だったからみんな心配そうだったけど見事に成功した。
だけど今は黒魔術師に戻りたいって言う本能みたいなのが出てくるようになって・・・
とても苦しい。。
サスケにもこんなの味あわせたくないのッッ!」
3人は再び立ち上がった。
「行きましょ!!マリアさん!!」麻美が言う。
「そうね!」
4人は扉の前に立った。
黒の実験所の正面ゲートだ
中はすごい煙が立ち込めていた
ドンッッ!!!
もろい扉をアーサーが足で蹴飛ばすと真っ黒い煙が一斉に外に飛び出した。
ゲホっ・・
口に手を押さえ中に入っていく。。5分ぐらい歩くとさっきの部屋が見えてきた。
さっきと違って戸が全開である。
研究員が逃げ出したんだろう・・・
「しめたッ!」
4人は煙をかき分けて中に入った。
中央部分までくるとなにやら黒い服の形が見えてきた。。
倒れて居る。
「サスケっっ!!」マリアは駆け寄る。
肩を揺するが応答は無い。
「サスケ!!!」
「大丈夫??」
後の3人も駆け寄った。
「とにかくここからでよう!!」
アーサーは言った。
「まって・・」
行こうとするみんなをマリアが止めた。
「なんすか?」
「このまま行くと別室に居る研究員に見つかってしまうわ」
「未来視ですか?」緑が言う。
「マリアさんの言うとうりにした方がいいでしょうけどだったらどうしろと言う
んですか?」麻美が言う。
「それは・・・」
そのときだった。
立っていられないほどの突風が吹いた。
「何??」
「ピィィィーー!!」
上を向くと部屋いっぱいに翼をはためかせた大きな鳥が居た。
青い鳥。
翼
鳥
「アーサー??」
「そっかこの窓をぶち破って外に逃げれば、なんとかなるんじゃない??!」緑が言う。
「それっ!ありかも!!」
「そうと決まればさっさと行きましょ!!」
マリアはサスケをおぶった。
3人はアーサーに飛び乗った。
「ピピィィィーーー」
アーサーがばさりと翼を仰ぐと部屋全部の窓ガラスが割れた。
「今よ!!」緑がアーサーにエールを送る。。
「ピピィィィ!!」
割れたガラスをくぐって外に飛んだ。