表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

アリエ・ナビエスカの肖像画

作者: のぶ

 黄色くひかりつづける、さーんさーんと陽光が耀く月と交差するとき、まだ朝はちらつく少しのサミしさを以って時計の針が落ちた瞬間にぼくたちはいる。永遠の夜がやってくる静やかな瞬間の前に、ぼくたちの朝はいつまでも白い雨が降り、ずぶ濡れになっちまっている、その楽礼の朝灯を知っている。宵は詠う。朝は状楽の日差しを照らすとき、

 まだ、生きた。死んだ。生きた。永遠に死んだ。

 そして依るに父よアダム、母よイヴ、を先祖とする聖書の玄詩を描いた朝をもって、たゆたう朝陽は七声の和声学の響きに教会堂の朝を待っている。


 舷窓から黄金色にひかる夕陽が聴こえる。あともう少しで夕陽の鉄琴が落ちそうなほど、フルートの音色が聴こえる。彼は彼女のために食事を作る。


 さあ。お食べなさい。

 

 彼は彼女に作ったサラダを渡した。彼女は食べては少し顔を横にそむけた。


 あなた……。これでいいの。これでいいから。だから私のことをそんな風に扱わないで。

 

 少しの楽聖が状琉衣の音を玉主色に絵画に書くとき、彼と彼女は永遠に生きている。


 アリエとフリードの二人はすでに死んでいる。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ